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イヤホンをするとバカになる

煽り気味のタイトルだけれど、より正確には「イヤホンをしている間バカになると気づいたので、していい状況を見極めようと思った」である。

屋外で音楽やラジオを聴く習慣のなかった私がワイヤレスイヤホンを購入して2ヶ月ほど経つ。便利で新鮮なので隙あらば着けてみたところ、だんだんと欠点というか代償が見えてきた。

まず、音楽を聴いている間は考えなくなる。私は困り事があったりすると、移動や家事の間にあれこれ思案することが多いのだが、耳から娯楽が入ってくるとそっちに現実逃避してしまうようだ。

ただ、これに関しては悩み事で心を磨り減らすのを避けられるとも言えるし、議題がないときに皮肉めいた論説が頭を埋めつくすのを防げるのなら有用だろう。

より大きな問題としては、注意が散漫になる。店のレジとか改札とか、そういうところでミスりやすくなる。そしてなぜか、とっさに謝る気持ちも減る。おおよそバカにしか見えない状態なので、即ちバカになるということだ。

「自分の世界に入る」とよく言われるが、音楽を楽しんでいることが周囲よりも大事になっている状態になってるんだと思う。もっと言えば、迷惑になる可能性を知っていながらイヤホンをし続けるのは、自分の楽しみを最優先する姿勢だともいえる。

それに、なんというか生活の中に隙間なく娯楽を詰め込もうという行為が子供っぽく感じる。気分転換は大事だが、成長に伴って「遊び」の時間は減るものであって、そうでないと人生全体の楽しさが最大化しないと思う。

こう考えるとイヤホン中も周りが気になってくるが、だったらしない方がリラックスできるのでは?という感じもする。バカになっているという前提のもと、それでも問題のない場面でのみ使うべきなのだろう。

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