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紫~内出血だらけの人生~

紫は妖しさを帯びながらも高級感を漂わせる色。

下品に受け取られることもあるけれど、独特の魅力のある色。

 紫と括ってみたけれど、紫にも色々ある。青が強い紫と赤が強い紫では雰囲気も違う。私はセルフネイルをするのだが、持っているネイルカラーのバリエーションが一番多いのは紫かもしれない。

 でも、今回はネイルカラーではない紫の話。

 紫と聞くと、内出血を連想する。また、グロテスクな話になりそうと思われるかも知れないけれど、今回はそんなにグロテスクな話ではない……と思う。

 私は子どもの頃から内出血をすることが多かった。理由はいくつかある。まず、単純にそそっかしいから。すぐに机の足に自分の足をぶつけてしまったりする。そそっかしいのは親父似だ。

 次に、剣道をしていたから。剣道は防具をしているけど、強く打たれれば痣も出来る。相手が打ってきた胴が防具からずれていて脇腹に痣が出来ることもあった。

 こうした理由でよく内出血をしているんだけど、ここ数年は知らない間に内出血をしていることが増えた。

 2016年、祖母が他界してから私は一気に痩せた。減量もしていないし、ちゃんと食事もしている。かかりつけ医いわくストレスで痩せているらしい。

 昔は肥満だった時期もあったけれど、痩せたら内出血が増えた。おそらく、脂肪がない分だけクッションとなるものもなく、内出血しやすいんだろう。たまにふと自分の足を見ると、知らない間に出来た内出血を見付けるのは、きっとそのせい。

 ストレスで食べ物を受け付けられない体になっても激太りをした時期もあった。今は逆に、食べているのに痩せていってしまう。嫌味にとられることもあるかもしれないけれど、これも結構辛いんだよ。

 体力落ちるわ、スーツのサイズが合わなくなるわ、自分の骨が当たって痛いわ、自分では元気だと思っていても医者から色んな疑いをかけられるわ、何より内出血がよくできる。

 ちなみに、私の出身地では内出血のことは「青にえ」と呼ぶ。これが方言だと知ったのは上京してからだったな。(笑)