久しぶりの更新です。

 目次の作り方とか忘れてしまったので、ひとまず、思いつくままに書いていきたいと思います(そもそも、文章の書き方についての記事なのに、こんな感じでいいのかよ、という感じですが)

 とっても個人的なコツですが、私自身の論文を書くときの癖?ルーティン?があるなぁと知人と話をしていて気づいた(というより、人それぞれあるんだなと改めて気づいた)ため、少し、記事にしてみたいと思います。学生さんなど、論文を書きたい人の参考になれば。

⓪準備体操:ネタ集め
 日々、私はソーシャルワーカーとして実践に携わっており、その中での課題意識、実践の積み重ね等をもとに論文を書くことが多いです。このため、常に、論文として書きたい内容を探しています。
 また、一つの論文を書いているときに、この部分は書きたいけど今回の論文では書けないな(分量的にとか、主旨から外れてしまうこと、など)というものは、次回の論文のネタにします。

①資料集め
 それでは、ある程度、論文で書きたいネタ=テーマが決まったら、まずは資料集めを行います。私の場合、テーマに関連しそうな論文、書籍を、まずは集められるだけ集めます。大学の図書館へ行って借りる、論文検索サイトで調べる、家の本棚をあさりまくる、、、等々、まずは、1か月ほどかけて資料集めに奔走します。

②資料整理
 資料がある程度(論文、書籍が数十本)集まったら、まずは全体を流し読みをします。このとき、これまでの研究ではどのようなことが言われてきたのだろうか、という視点を持ちつつ、今回の研究でどの文献に力を入れて読むべきだろうか、という視点で読んでいきます。

③引用文献の抜粋
 ある程度読むべき文献が絞れたら、優先順位が高そうなものからどんどん読んでいきます。書籍であれば、数冊は通して読んでみます。この作業は、働きながらですので、およそ1か月以上はかかってしまいます。
 そして「この部分は大事だな」という点を抜粋し、ノートに写していきます。ある程度、引用したい文章が積み重なってきたら、それをパソコンでWordに打ち込んでいきます。

④引用の整理
 ある程度、引用したい文章が並んできたら、それらを眺めつつ、論文の全体像を描いていきます。この段階では、⓪にてイメージをしていたテーマが頭の中にだいぶできつつあるので、最終的に書きたい内容を考えつつ、主に「1.はじめに」のような、先行研究の整理を行っていきます。

⑤全体像を描く
 ここでのポイントは、クイック&ダーティです。完璧な文章ではなくていいので、まずは全体を書くことを優先して、一気に書いていきます。私の場合、例えば16,000字以内の論文を書くときは、大体3万字くらい書きます。まずは、たくさん書きます。
 そして、印刷して紙媒体で目を通し、校正をしつつ、6割くらいの完成度でいいので、全体像が見えるようにします。

⑥指導教員に見てもらう
 指導教員の先生には申し訳ないなと思いながらも、あるいは、こんなまとまっていないのに見せるんじゃないと怒られる覚悟で、見てもらいます。
 もちろん、大まかな方向性等は相談しつつ書いてはいるのですが、早めの段階で全体像の見える化を図り、第三者からの助言を仰ぐようにします。
 この段階で、大きく書き直しが必要となることもありますが、早めに軌道修正ができたと思い、改めて、組み立て直していきます。つまり、①に戻るのではなく、一つ前の⑤に戻るイメージです。
 高級時計であるような「二度組」のイメージで、一度作ったものをバラして、もう一度組み立て直します(時計のイメージは、完全に自分の自己満です。笑)

⑦削る
 ある程度、⑤で3万字程書けて、指導教員からもゴーサインが出たら、これらを削っていき、重複部分は削り、必要なかしょは並び替え、校正していきます。
 知人に聞くと、ある程度書きたいことを練って、必要な文章を緻密に書いていく方法をとっているとのことでしたが、自分の場合は、まずは頭の中にあるイメージ、考え、想いを勢いに任せてアウトプットし、見える化した上で、他者から助言をもらったり、紙ベースで確認して校正していきます。
 このスタイルを、ミケランジェロ的彫刻家スタイルと呼んでいます(自分で呼んでいるだけです)。ミケランジェロは、彫刻をするときに、石の中に「すでにあるもの」を見つけ、余分なものを削り、ひとつの形に仕上げたという。(これも、上述の二度組スタイルと同様、勝手に自分でイメージをしているだけである)

⑧校正
 このようなプロセスを経て、最後は、ひたすら紙ベースで校正を繰り返し、必要に応じて先行研究を追加したり、考察を深めて完成、である。
 私はこのような方法を9年かけて確立し、日々、論文に苦しんでいるのである。笑



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