法事に行ってきた(1)

父親の法事で長野に行った。
参加者は母と私と息子の3人。無職親子なもんで(笑)
私には姉が二人居るのだが
ひとりは最近引越したばかりで忙しく
もうひとりは父親と仲が悪かったので参加の意思はないとのことだった。
平日の高速道路は空いていた。
朝のサービスエリアで久しぶりにかき揚げそばを食べた。
ちょっと出汁が甘かった。

予定時間の少し前にお寺に到着。
若いお坊さんと女性が迎えてくれた。夫婦かな?とちらりと思った。
しばらく経って住職さんが登場。
少し痩せた輪郭に真っ白になった眉毛が会わなかった年月を感じさせた。
「実は娘が結婚しまして」
先ほど会った2人はやはり夫婦でした。
旦那さんは有名なお寺で修行をしてきた方でこのお寺も継いでくれるとのこと。
「良かったですね」と母が言うと笑顔を見せていた。

と言うことで読経も二人がかり。
まだ息継ぎをするタイミングが二人でかみ合っておらず初々しい。
平日だからなのか、この後の予定がないからなのか
1時間以上も熱心にお経をあげていただきました。
さぞかし父も喜んでいることでしょう。
その後お墓まで車で移動して住職さんにお経をあげてもらい終了。
またこれでひと区切りつきましたな。
次は4年後。母には元気で居てもらいたいものです。

そして軽井沢にあるホテルに移動する。
ちょっと奥まったところにありました。
ウェルカムドリンクサービスがあるということでチェックインして
部屋に荷物を置いてから向かうことに。
カウンターに居た従業員は60代後半~70代前半ぐらいのおじいさん。
その後ろにウイスキーのボトルがたくさん並んでいるのを見た母が
「ジンフィズが飲みたい!」と言い出す。
昔、父が勤めていた会社の下にブラッスリーがあり
そこで出されるジンフィズがとても美味しかったのだ。
母にとっては想い出の味なのだろう。
おじいさん従業員に聞くと「メニューにないものもお出し出来ますよ」とのことだったので早速注文をしてみる。
でも私はそこで見てしまったのだ。
そのおじいさん従業員がスマホでジンフィズの作り方を検索しているところを・・・(笑)
そして彼はメニューを複数覚えるのが苦手なようだ。
「ジンフィズを2つとギムレット1つ」と注文しているのに
「ジンフィズ2つとダイキリですね」と2回も復唱された。
だーかーらー、違うんです!(笑)

そんな彼が作ったジンフィズは何かが足りない味がした。
母もちょっと首をかしげていた。
でも私達は法事が終わった安心感で高揚していたので「まぁ、いいか」となっていた。

その後ほろ酔い気分の親子三代はホテル内にある映えスポットのようなところで写真を撮り合って楽しんでいた。
するとあのおじいさん従業員が「写真をお撮りしましょうか?」と声をかけてくるではないか。
「じゃ、せっかくだから3人で写真でも撮ろうか」と私のスマホでお願いすることに。
スマホでカクテルのマニュアルを検索できるくらいだから大丈夫だろうと
簡単に操作を説明して3人でスタンバイする。
おじいさん従業員:「では行きますよ~」
私達:「はーい!」
おじいさん従業員:「・・・・・・・」
ポージングしている私達。
おじいさん従業員:「あれ・・・押せない」
私:「え?」
駆け寄ってスマホを見てみるが特に異常はなく。
そして私が操作すると普通にシャッターは切れた。
母と息子がマスク越しに笑っているのがわかる。
その後も何度かやるがタイミングが合わず。
後で画像を見ると駆け寄る私の姿や大笑いをしている母と息子の画像とか
そんなのばっかり。
もう私も堪えきれず背中が震える(笑)
おじいさん従業員は申し訳なさそうにしていた。
いいんですよ、こんな素敵なネタをありがとうございます。

あー、長くなるから前後編にしよう。
ということで続く。

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