見出し画像

路上で知らないおばあさんにブチ切れられた

僕はというと、そもそも善良な市民なので普通に歩いていた。

仕事終わりだったのと、こんなご時世ということもあり、外を歩いている時は基本無の世界だ。

すると僕が歩いている歩道とは反対側の方から声が聴こえる。

自転車をキキーッと停めたおばあさんが、僕に向かって「ねぇねぇ!!!」と言っている。

僕で合っているのか、いまいち分からなかったが、道を尋ねられるのかな?と思って反応した。

僕「どうかされました?」

こよ「どうかされました?」は限りなくお坊さんの「どうなさいましたかな?」に近い。

するとおばあさんが一軒家の屋根を指差し、「大きいカラスがいるのよ、ね?で、その大きいカラスが向こうの小さいカラスのことをさっきからジーーーーッと見てるのよねぇ」と、

想定していなかったエピソードトークを展開してきた。しかもそこで終わった。

なぜ僕にそれを報告したんだ。誰でもよかったのか、僕だけが選ばれしなのかどっちなんだ。

どちらにせよ僕は一瞬戸惑ったが、言っても一応お笑い事をさせてもらってる。

ここが平場だったら無反応だったり愛想笑いは論外、何かしら返さなきゃいけない、そう思った。

だから僕はこう言った。

「へぇー本当だ、カラスもバードウォッチングするんですねぇ」

これは僕の中で、とっさにしては結構評価高めのパンチラインだった。

普通だったら無視してもおかしくない、なんて答えたらいいか分からない状況で、そこそこ気が利いてるコメントだ!!自分でそう思った。

ドヤァっとしているおばあさんが僕に一言、

「なんの話よ!!!!!もう!!!!!」

ってブチ切れて下り坂ぐらいのスピードで自転車走らせて帰ってった。

マジで、はぁ!??????

まず「なんの話よ!!!!!もう!!!!!」は僕のものであるから。元々。

先にこっちが言っててもおかしくないから。

そんな中ちゃんと対応したのに急に別人みたいな人格で。

カラスもバードウォッチングするっていう観点そんなでもなかった??

だとしたら厳しすぎだから。知らない初対面のおばあさん、カラスもバードウォッチングするの絶対笑っておいた方がいいから。

それとも「もういいよ」的な役割だった??

いやだいぶ気分悪かった。

しばらくポカーンとした。

屋根の上でカラスが「アーアー」って。

今過去に戻って何かやり直せるならカラスの話ふられた時に戻りたい。

なんて答えたら正解だったんだろう。

「あれこそが我々人類の縮図なのかもしれないですね(空を見上げる)」とか?

もっとなんの話なんだよ。

皆さんも、めちゃムズおばあさんのブチ切れには注意してください。

最後に、

だいたい何にせよカラスの勝手だろ。

倍面白くなります。僕をサポートで支配してください。よろしくお願いします。