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【読書】エフォートレス思考

 書店で見かけたときにこの表紙見たことあるな~と思っていたら、前作のエッセンシャル思考を執筆したグレック・マキューン氏が新作を出していた。

 エッセンシャル思考がめちゃくちゃ参考になったので、今回は内容を見ずに表紙買い。結果はおおいに得るものがあったので満足。

■エッセンシャル思考の記事はこちら


1,エフォートレス思考とは

エフォートレス思考は、実行しようとしている物事を「どのように(How)」やるべきかを極める技術である。

物事を何でも力づくで頑張るのではなく、1番楽な方法は何かを考え取り組むことで最大限の効率と時間的な余裕を持たせることを目的としている。

2,エッセンシャル思考との違い

エフォートレス思考に対し、エッセンシャル思考は「何(What)」をやるべきかを明確にする方法である。

エッセンシャル思考の考え方ではやるべきことに集中してタスクを極限まで減らすことができるが、そもそもやるべきことが多すぎる場合は時間的余裕を確保することができない。
そのため、エフォートレス思考を取り入れることでタスクを効率的に消化できるようになる。

考え方としては、別々の思考法としておくのではなく、

①エッセンシャル思考で何をやるべきかを明確にする
②エフォートレス思考で明確にしたタスクを限りなく効率化する

の2ステップで考えるようにする。

3,エフォートレス思考を身につける方法

エフォートレス思考を身につけるには以下の3ステップを意識して回していく必要がある。


①エフォートレスな精神

エフォートレスな精神とは、肉体的・精神的に疲れがなく、頭がスッキリした状態のこと。

疲労感を感じていたり頭がスッキリしない状態(ネガティブ)だと、どんなに行動を変えたところで結果を最大化することはできない。

エフォートレスな精神を手に入れるためには以下のことを意識する必要がある。

・自分のやるべきことに対し「もっとシンプルに、簡単に、楽しくできる方法はないか?」と問いかける
・不満をひとつ感じたら、感謝をひとつ見つける。
・肉体的・精神的疲労を感じる前にしっかりと休息を取る
・集中するために、部屋を綺麗にしたりノイズの無い環境づくりをする

他にもいくつか紹介されていたが、自分に不足してると思った部分を抜粋。


②エフォートレスな行動

エフォートレスな行動とは、自然の流れに逆らわずより少ない努力でより大きな成果をだすこと。

他の本でよく見る習慣化に似たような内容で、仕組み化にもつながってくるけど、if-thenルールとかと組み合わせると考えるステップを飛ばせると思う。

・やるべきことを分解し、最小のステップに落とし込む(できたらタスクに名前も)
・不要なタスクはそもそもやらない
・失敗を歓迎する
タスクに下限と上限を決める

特にタスクに下限だけでなく上限も設けることで、タスク過多になる問題や毎日継続できないといった問題を抑えることができる。


③エフォートレスの仕組み化

エフォートレスのしくみ化とは、自動的に成果を積み重ねること。

成果を積み重ねる物は何でもいいわけではなく、読書や特定の分野での勉強など一度学んだら他の分野でも応用できるものにすると時間効率が良くなる。
読書で例えると、なるべく本質や原則を捉えた本(古典)を抑えておいたほうが最近の本を読むよりも効率がいい。


また、重要なことはハイテクで仕組み化するように意識するとよりエフォートレスな仕組み化に近づく。

身近な例を以下に挙げてみる。

・タスク管理ソフトで、タスクの優先順位を入れておく
・健康診断や大切な人との集まりなどを定期的に設定しておく
・給料の一部を毎月自動的に貯金する
・必需品は、オンラインで定期購入する

あくまで1例に過ぎず、他にもっといいやり方もあるかもしれないし、一般化されているソフトウェアよりも自分でプログラミングしたほうが効率が良くなるかもしれない。どのようにやるべきかは日々模索して行く必要がある。

4,感想

 正直、私はビジネスエリートほどタスクを抱えてるわけではないので、エッセンシャル思考で限界まで削れば時間に困ることはなかった。ただ、やるべきことが早く終わったり自動でやってくれるってことに損はないので、「もっとシンプルに、簡単に、楽しくできる方法はないか?」と考えながらタスクをこなすようにしていこうと思った。

 まずはエッセンシャル思考で削ったタスクをエフォートレス思考の3原則を用いてなるべく仕組み化まで持っていくようにする。

 まだまだ人生でやりたいことはたくさんあるので、時間的余裕が確保できたらそれに挑戦してみようと思う。


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