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専門調査員試験(1) 出願準備・書類【前編】

※本記事は前編と後編に分かれています。こちらは前編です。

こんにちは。本記事をお読み頂きありがとうございます。

前記事で予告した通り、早速「在外公館専門調査員試験」について書いていこうと思います。
今回は出願準備と書類についてです。

本ブログをお読みくださっている方のほとんどは「専門調査員とは何か」をご存知かと思いますので、その役割などについて細かく説明することはしませんが、試験を行う国際交流サービス協会(以下、IHCSA)のページを貼っておきます。

本稿では、応募時に必要となる準備や書類を
①募集ポスト・担当事項
②履歴書・身上書
③調査研究実績概略
④専門領域・志望動機の4つに分けて説明しますが、長くなるため前者2つを本記事(前編)にまとめ、後者は後編にて執筆します。

求められる人物像、書類でアピールすべき点などに関しても適宜触れていこうと思います。

①募集ポスト・担当事項

・担当事項を読み込む

言われなくてもしっかり読んでおられる方がほとんどだと思いますが、まずはこれを読まないことには始まりません。
特に「募集ポスト②担当事項」の中の2. 担当事項、3. 主な業務内容、5. 必要とされる経験/スキルを全ポストしっかりとお読みになってください。

ご自身のこれまでのご経験や研究内容、もしくはこれから思い描くキャリアと対応するポストに出願されることで、書類に説得力を持たせることが出来ます。

・関連する業務経験がない学生の場合

学生の方は特に「広報なら経験がなくてもどうにかなるかな」などと考えられることがあるかもしれませんが、そういった選び方はせず、上述したように「これからのキャリアプランとの整合性が取れているか」を重視して頂きたいと思います。
なぜなら、大学院生でもほとんどのポストに出願できることから、IHCSAは学生に対して高い専門性や職務経験を強く求めているとは考えにくいからです。

また、私のように自分が応募したポストとは全く違う地域の公館に合格するケースもあります。
ですから、応募する地域に関する専門性があるに越したことはありませんが、それよりも「専門調査員としての経験を生かして、外交や国際協力の舞台で活躍する強い意志がある」ことをアピールすることが重要だと考えます。

・筆者はどのようにポストを選んだか

私は、第1希望・第2希望ともに大学の卒業論文で扱った地域の国を選びました。
その上で、備考欄にいくつか第1・2希望とは違う地域の公館名を書いたのですが、そこで選んだポストの業務内容は全て自分のキャリアプランに直結すると思われるものであり、また専門調査員自体の志望動機とも合致していました。

結果として、私は備考欄に書いたポストに合格を頂きましたので、しつこいようですがご自身が応募される公館の業務内容とキャリアプランがマッチしているべきです。

②履歴書・身上書

・「アピールしたい点」には何を書くべきか?

履歴書・身上書は通常の履歴書と同じようにこれまでの経歴を記入しますが、最後に「その他アピールしたい点」を記入する欄があります。
ここで自身の専門性に触れるべきか、それとも性格などの強みをアピールすべきか?と悩まれる方もいらっしゃると思いますが、前者は「調査研究実績概略」や「専門領域・志望動機」にも記入するため、私は後者を選びました。

私は当時、就職活動も並行して行っていましたので、企業に提出するエントリーシートに記入するようなアピールポイントをそのまま利用しました。

私の強みは「有言実行」です。①目標を自ら立て、②短期・長期の両方で綿密な計画を作成し、③それらに従って粘り強く行動することが出来ます。...(以下、具体的な経験)

あくまで私個人の意見ですが、専門調査員に求められる資質は
●2年間の海外生活に適応することが出来るタフな精神(途上国に派遣される場合は特に)
●在外公館という特殊な環境の中で、館員と協力して職務にあたる協調性
●調査研究業務だけではなく、公館の様々な業務の補佐をこなすマルチタスク能力計画性
臨機応変な対応
などが挙げられると思いますので、これらを強調することが出来るエピソードがあればそれを使うと良いかと思います。

後編では、③調査研究実績概略と④専門領域・志望動機について詳述していますので、是非そちらも併せてお読みください。


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