愛と、遠い人への返事

今のわたしには、人生のキーワードみたいなものがある。
何かを決断しなくてはいけない時、その言葉たちを頭の中で反芻しながら、祈る。
今のわたしが今を歩めているのは、愛されてるという確かさを信じているから。
そんなことに、気づく。

蓋をしている過去が不意に開けられてしまうとき、ひとりでは到底向かい合えなくて、天を仰ぐ癖がついた。
なにもなくても、そこに何かがあると信じて、天を見つめて、そんなときに限ってその存在はすぐ隣ー目をそらしたばかりの目の前ーに居たりして。
それで、視線を戻すともうそこには居なくて、また天の方に存在を感じて。そんな人が、居て、愛してくれている、気がする。

不完全な愛が、すれ違って、お互いの傷になることがある。
それでも、その傷こそ、それぞれの人生の大切にできるものになっていったらと願う。時間をかけて、いつか、そうなればいいと思う。

あなたは、愛されている。
信じられなくても、身体に通しておいてほしい言葉。
どこかに居る。必ず。信じてほしいなと思う。
あなたに、どこかで「生きて」いてほしいと思う。
あなたに、そのしあわせに気づかないほどにしあわせでいてほしいと思う。
これを愛と受け取ってもらえるなら、わたしはそのひとりになれる。

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