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だいじょうぶ

こんにちは。

緑の香りが薄れ、もわんとした空気に変わりました。


先日蛍鑑賞に行ってきたのですが、この時期の夜の空気感はいいですね。

「昔の人は蛍の明かりで夜道を歩いていた」と友人から聞き、なんて風情があるんだろうとどきどきしました。



さて、クラスのほうでも自粛が明けて子どもの人数が揃い始め、再スタートを切ました。

久しぶりに友達に会えた嬉さ、外で遊べる喜び、子ども達のテンションは上がりっぱなしです。


そんな中、ある子の様子が変わりました。

友達を助けてあげたり、教えてあげたりするのが大好きな優しい子。

友達と意見がぶつかったり食い違う時は対処が苦手なようでしたが、最近は叫んだり泣いたり、逃げて物陰に隠れたり、激しく表現するようになりました。


どうしようかな、と考えました。

「こういう時はこうする」と言うマニュアルがないのが保育。

ひとりひとりに合わせて対応も違うし、正解や不正解もないのが楽しさであり難しさでもある。


でも私は、自信がありました。

「この子なら、乗りこられる力を持っている」という、自信。

4月からという短い間ですが、子ども達の姿を見ているととても逞しくて輝いていて、「保育者と子ども」「3歳児」という枠を超えて、人としてなんて素敵なんだろうと何回も思います。

大人でも気が滅入るこのご時世、子ども達もいろんなことで心が動いて、いろいろなことを感じているのでしょう。

でも大丈夫、あなたなら乗り越えられる。

論理的なことを全てすっ飛ばして、心の底から信じられます。

「信じて、見守ろう」と、思いました。



森のようちえんで育つ力の一つとして、「レジリエンス」があります。

レジリエンス(resilience)とは、外的な衝撃にも、ぽきっと折れることなく、立ち直ることのできる「しなやかな強さ」のことです。 「レ ジリエンス」とは、もともとは「反発性」「弾力性」を示す物理の用語でした。 ここから、「外からの力が加わっても、また元の姿に戻れる力」という意味で使 われるようになったのです。

自分の思い通りにはいかない、雄大な自然の中で過ごすことによって、より効果的にレジリエンスを身につけることができるそうです。

これからの時代を生きていく子ども達に必要なのは、困難なく順風満帆な人生を築くことでも、ただ困難に耐えることでもなく、どんな状況でも自分の力で生き生きと人生を切り開いて行くことだと、私は思います。

節を作りながら確かに成長していく竹のように、じっくりと。


改めて身をもって感じられたエピソードでした。









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