Kurashi ー洗濯ー
こんにちは。
さて、前回「Kurashi」として、台所での知恵をご紹介しました。
いただいた反響の多さから、必要とされているんだということを身をもって感じました。本当に、ありがとうございます。
今回は、洗濯での暮らしのエッセンスをお届けします。
汚れたら、洗う
以前のわたしは、なんでもかんでも洗濯機に放り込んでいました。
最近意識しているのは、「汚れたら、洗う」ということ。
素材、季節、その日の過ごし方、アイテム別の汚れやすさなど考慮しながら、優先順位や頻度を考えています。
場面ごとに服をまとめて、仕事着はガシガシ、肌着はデリケートに。
汚れやすい物はあらかじめ部分洗いしたり、つけ置きしておくのもいい。(仕事柄毎日自然の中に出かけていくので、これは結構大切なのです)
モノに合った洗濯によって、衛生面やお手入れ面(長持ちしやすくなるそう)を保つことができるので、工夫のしがいがあります。
ヤシの実洗剤
まず、洗剤を選ぶ際には、
全国的には下水道や浄化槽の普及が進み、汚水処理の人口普及率は高くなっている
日本の汚水処理技術は発展しており、界面活性剤であるLAS、高級アルコール系(AE、AES)、脂肪酸塩(せっけん)は、通常の河川への排出では問題ないとされている
水環境への負担を減らすためには、正しい量の水や洗剤の使用が望ましい
CO2削減の観点からすると、洗濯量や回数を減らすことが望ましい(電気使用量を減らす)
水環境への直接的な影響だけでなく、原料、製造、流通、消費、廃棄に至る環境負荷を考えることが大切である
ということを意識しています。
以前は液体の石鹸洗剤とクエン酸を使っていたのですが、汚れ落ちやすすぎの回数を考えるといまひとつなところがあり、今は「ヤシの実洗剤」をつかっています。
最初は「パーム油を使っている」という点で疑問があったのですが、ヤシの実洗剤は「熱帯雨林と農園の共存」「ボルネオ環境保全活動」など原料の循環サイクルを大切にしたサステナブルな生産をされていると知りました。
すすぎ1回でも汚れ落ちがよく節電&節水になり、無香料なのも嬉しい。
日本の現在を考えると、原料のことはもちろんですがこうやって包括的に、一歩引いた目で全体を見て判断することって大切だな、と思います。
柔軟剤の見直し
みなさんは、柔軟剤を使っていますか?
衣類をコーティングし、静電気や大気汚染物、花粉、匂いうつりから守ってくれる優れもの。肌と衣服の刺激緩和もしてくれる上、いい匂いでふわふわの仕上がりは気持ちがいいですよね。
一方で、柔軟剤による健康被害も報告されています。
近年では「香害」といって、洗剤や柔軟剤の人工的な香りや化学物質によって被害を受けている人がいます。頭痛、めまい、吐き気、悪化すると香りが気になって学校や仕事場へ行けなくなる人もいるそうです。
また、経皮毒やアレルギー、アトピーの問題も懸念されていて、皮膚に直接触れるものだからこそ慎重に考えたいところですね。
自然素材のもの(綿、ウール等)、タオル、スポーツウェアなどには、速乾性や吸水性を保つためにも柔軟剤は使わない方がよい
乾燥機を使う際は、熱で繊維を立ち上げてくれるため柔軟剤は不要である
香りづけは、サシェやアロマオイルで代用する
柔らかく仕上げる為には、重曹、クエン酸、お酢など自然由来のもので代用する
など、仕上がりと健康どちらのことも考えながら、自分に合った付き合い方を探してみましょう。
わたしは、柔軟剤を使わなくなりました。
手持ちの中では自然素材やスポーツウェアが多く、汗もよくかくこと。
アロマオイルに興味がありその日の気分によってつけていて、香りを楽しんでいること。(香水に比べると匂いはすぐ消えてしまいますが、その都度付け直すのもまた楽しみ)
体も心も、心地よいです。
ステンレス製の物干し
実はわたし、洗濯物を畳むのをやめました。
洗う→ハンガーに干す→乾いたらそのままクローゼットへ掛ける
といった感じで、畳む時間を省けるし、洗濯物のしわも気にならない。
そして、ハンガー、小物干し、ポール、全てステンレス製のものを使っています。
日光や風による劣化に強く、家の内外で使える
もしも捨てる場合にも、丸ごとリサイクルできる
個人的にシルバーのアクセサリーが好きで、スタイリッシュな見た目なのもお気に入りポイント。
購入して約1年経ちますが、錆びることなく快適に使えています。
科学的な話で固くなった部分もありましたが、こんな感じです。
今気になっているのは、
「洗濯マグちゃん」
そもそも洗剤を使わない、お手入れをすれば繰り返し使える、なんてすごい。
「マイクロプラスチック防止ネット」
洗濯では多くのクズやマイクロプラスチックが流れ出ると言われていますよね。できるかぎり減らしたい。
など、より環境に優しい洗濯について。
洗濯は必要なことで、日常的に行う。では、その中でどれだけ環境への負担を緩和できるか?ということを、考え続けたいです。
必要性や選び方を根本的に見直して、やってみて、の繰り返し。
色々なことがシンプルになっていくこのプロセスが、好きです♡
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