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大久保寛司's RADIO「あり方研究室」VOL.9 「輝いて生きる」

大久保寛司さんのRADIO「あり方研究室」!
第9回のテーマは「輝いて生きる」です。

■VOL.9「あり方研究室」〜「輝いて生きる」〜
こちらからお聞きいただくことができます。↓

GUESTは加藤南美さん、後編です。

前編・中編はこちらからどうぞ↓


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大久保寛司さんは、長年、日本中のいい会社と呼ばれるありとあらゆる企業を訪問し、その本質を洞察し、その経験を活かして、多くの経営者から師と仰がれ、のべ10万人以上の人の行動を変容させてきた「伝説のメンター」と呼ばれる方です。

令和の時代、そしてWithコロナの時代は、「あり方」の時代になっていくと思います。

これまでは、目を外に向けて、社会の中でどう上手くやっていくか、どうしたら、この社会に適合し、成功するかといった「HOW TO=やり方/LIFE STYLE」がフォーカスされ、よりよく成長しながら生きていくという視点が主流でした。

これからは、指を自分に向けて、ありのまま、あるがままの自分とつながって、日々、自分はどうありたいかという「BEING=あり方/LIFE STANCE」をセンターにして、自然に豊かに生きていくという観点にシフトしていくのではないでしょうか。


〜この研究室は、私が皆さんと共に学ばせていただく場です〜大久保寛司

「あり方」について、「教えてほしい」という姿勢ではなく、自分なりに考え、学ぼうとする方は、皆さん、この研究室の研究員です。
共に学んでいきましょう!

「あり方研究室」VOL.9

今回のGUESTは、NPO法人GLOBE JUNGLEの加藤南美さんです。

加藤

加藤南美さんは、10代の頃、東南アジア諸国への一人旅がきっかけで、カンボジアの孤児院の子どもに出会い、目を輝かせて夢を語る子ども達に感銘を受け、カンボジアでの支援活動を開始します。その後、貧困女性の自立支援を行う「NATURAL VALUE」を設立し、現在はNPO法人GLOBE JUNGLEにて、貧困女性の貧困脱却への職業提供支援「NATURAL VALUE PROJECT」の統括リーダーとして活動中です。

「NPO法人 GLOBE JUNGLE」
カンボジアの首都とシェムリアップの両都市に拠点を持つNPO法人。カンボジア国内の貧困家庭やそこで生まれ育つ子ども達に対して、教育の機会の提供や彼らが自立した生活を送れるためのサポートを行う。対象者は子ども達だけではなく、大人達への教育・職業訓練も行っている。
応援してくださる方とカンボジアがしっかりと繋がって、お互いの笑顔が見えるような「支援の見える化」を目指し、苦しみの中から生まれる支援ではなく、笑顔の連鎖でカンボジアと日本をハッピーにしていきたいとの想いを込めて、「まわりめぐるハッピー」を合言葉に活動中。


NPO法人GLOBE JUNGLE


VOL.9のRADIOから、一部内容を抜粋してご紹介します。

VOL.9「輝いて生きる」

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大久保:そもそも、カンボジアは、どういうきっかけで出会ったんですか?

加藤:夜のクラブ活動が大きな転機でした(笑)。重低音の響くクラブの中で、初めてできた友達が、たまたま、外国人だったんですね。
私は、クラブで使う「エビバディセイホー」とか「プチョヘンザ」とかのクラブ英語しか知らない(笑)ので、向こうが何を話しかけてきているのか、わかりませんでした。でも、クラブという空間がつくり出してくれるエネルギーで、なぜかコミュニケーションがとれるんですね。
「こういう友達が世界中にできたら、私の人生、もっと楽しくなっちゃうんじゃないかしら」と思ったのがきっかけで、「海外に行きたい!」と思ったんです。私は当時、短大に進学していたので、短大の先生に、「私は海外に行ってみたい。だけど、クラブ活動に励みすぎて、お金がない。何か、いいプランはないか?」ということで、聞いてみると、ある授業で、学年1位を取ると、海外でボランティアをしながら、40万円、無返済の奨学金が出るという大学のプログラムについての情報をもらいました。
当時、アフリカで流行っていたブレイズという編み込みヘアがあって、編むのに8時間かかるんですけど、2時間半かけて解いて、真面目な状態にして、一生懸命、授業に通い、無事1位を勝ち取り40万円をもらいました。

私は英語を話せないので黙々と作業するボランティアしか残されていなくて、私が行けたのは南フランスでの、古いお城の修繕作業という左官工事に2か月半、参加するというボランティアでした。
ひたすらレンガ積みのお仕事です。
その2か月半の滞在が、私の人生を大きく変えることになりました。
月曜日~金曜日までずっと左官工事で、土曜日、日曜日だけは、お休みをもらえるんですね。
その土日に友達と20人ぐらいで、共同生活をしていたんですけど、日本人は、私一人で、他は全員、外国人の方でした。
そこで、英語まみれの中で生活をするうちに、ボディランゲージで英語を覚えていってコミュニケーションが取れるようになっていきました。
日曜日には、教会に行く子達が多くて、私も一緒について行ったところ、その教会の前でフランスに住んでいる移民の女の子に、物乞いをされたんです。こんな誰もが知っている先進国に、こういう人達が本当にいるんだっていうことにとても衝撃を受けて、
「もっと、いろんな国を見てみたい!」
「そうだ!途上国に行ってみよう!」と思ったのが、この国際協力への道のきっかけです。

ヘイン・南美・希穂


大久保:実際に、カンボジアに行ってみて、何か肌で感じるものはあったんですか?

加藤:不思議な感覚なんですけど、飛行機が降りて、空港に着いたときに、
血がぞわぞわぞわぞわという感覚になって、鳥肌が立つような、「ここにやってきた」というよりは、「帰ってきた」という感覚に近いようなものがあって、着いた瞬間から、「私、この国が好きだ」と思いました。

私は知識がない中、カンボジアに行ったので、カンボジアと言えば、地雷があって、物乞いがいて、不衛生で、支援が必要で、すごいマイナスイメージを持っていたんですけど、そこには何も環境が整っていない中、輝く笑顔で生きる子どもたちと、輝いている大人たちがいて、その風景を見た時に、「このカンボジアの国が、私は大好きだ」ってはっきり感じたんです。

マンゴースクール1


大久保:
彼女の要請で、カンボジアにお邪魔しまして、一番驚いたことは、シェムリアップの空港に降り立って、出迎えてくれた時の加藤南美さんのすごい輝きだったんです。一緒に行った参加者全員が、「人間って、あんなに輝くの?」と驚いたんです。何か輝きの質が違っていました。

そのあと、2泊4日の強行スケジュールで、いろいろなところに行き、農村も行きましたし、フリースクールも行きましたし、作業場も伺って、現地の方とコミュニケーションを取ったり、いろいろな学びの場をいただきまして、本当に大感動したんです。

最後に、帰りのバスの中で、南美さんが、「私は、カンボジアにしてもらってばっかりです。残りの人生はカンボジアのために生きたいと思います」ということをお話されたんですね。
私は、「南美さん、それは、ちょっと違うんじゃないですか?あなたは日本から沢山の支援者を募り、寄付金をもらい、それを原資として、カンボジアに行き、かつ時には命がけで現地に出向き、与え続けているじゃないですか?それを、もらってばっかりと言うのは、どういうことなんですか?」と質問したんです。
私は、毎日毎日、一瞬一瞬、日々、輝き続けることができています。これは、カンボジアのおかげなんです。だから、私は、残りの人生を、カンボジアに尽くしたいと思います」
彼女はその時、そう答えてくれました。

どれだけ尽くしても尽くしても、ずっと尽くしている側なのに、周りに尽くしてもらったと言う人。これだけやっているのに、もらったと言う人。
逆に、ほんのちょっと何かをやっただけで、「私がやってあげた」という人は、なんと見苦しい、つまらない人間かと、あらためて思います。
人間の大きさの違いというのは、そういうところに現れるのかもしれません。

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✴︎「あり方研究室」は、音声でも配信しています。

■「あり方研究室」VOL.9音声配信

■オンラインショップ「BASE」にて本書内挿絵を販売しています!

大久保寛司(おおくぼかんじ)「人と経営研究所」所長

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日本IBMにてCS担当部長として、お客様重視の仕組み作りと意識改革を行う。退職後、「人と経営研究所」を設立し、20年間にわたり、人と経営のあるべき姿を探求し続けている。「経営の本質」「会社の本質」「リーダーの本質」をテーマにした講演・セミナーは、参加する人の意識を大きく変えると評判を呼び、全国からの依頼が多数寄せられ、延べ10万人以上の人々の心を動かしてきた。
特に、大企業・中小企業の幹部対象のリーダーシップ研修、全国各地で定期的に開催されている勉強会では、行動変容を起こす人が続出している。
著書に、『考えてみる』『月曜日の朝からやるきになる働き方』『人と企業の真の価値を高めるヒント』など多数。

大久保寛司著「あり方で生きる」

■書籍「あり方で生きる」には、章ごとに、大久保寛司さんの音声ナビゲーションが付いています。

「はじめに」「おわりに」の部分は、下記から無料で聴けますので、
よろしければ、こちらから、お聴きいただければと思います。

■「あり方で生きる」音声ナビゲーション

✴︎

VOL.9のお話に関連する「あり方で生きる」の中の1項目です。
17「人は発信体であり、受信体でもある」

17 人は発信体であり、受信体でもある


これまでの「あり方研究室」はこちらから、どうぞ!↓


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