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006 機嫌という名の凶器

出勤してくる足音だけで
機嫌のわかる上司がいた。

猫撫で声で上機嫌だと思ったら
次の日には誰も近づけない
不機嫌のオーラを放つ人がいた。

ある日当然挨拶も返してくれなくなって
かと思ったら楽しそうに話しかけてくる
そんな先輩もいた。

そして決まって私はそんな人たちの
機嫌レーダーをいち早くキャッチし
怯えていた。

小心者の私なら
あんな態度をしてしまったら
次の日恥ずかしくて仕事にいけないだろうと
思って理解できなかった。

そんな彼女たちの共通点は
どうやら自覚症状がないということ。

もちろん誰だって体調の悪い日だってある。
その日の最悪の気分は
いうことを聞かない体は
私だって知っている。

でも本当に体調が悪ければ休むべきだし
たとえ口もききたくないくらい
嫌なことがあったって
大人は平気な顔してなきゃいけない時がある。
ここは職場だから。

どうして私は彼女たちの機嫌に
何も言わずに怯えてたんだろう。

もしかしたら心配してほしかったのかもしれない。
どうしたんですか?
何か嫌なことありました?って。

私は伝えなきゃいけなかったのかもしれない。
職場でそんな凶器を振り回したら危ないですよ
あなただけじゃなく
周りのみんなも最悪な一日になりますって。

自分の機嫌を自分でとれない人には
我慢しないでひとこと言おう。
自分を守るために。

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