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【雑記】青春と後悔

青天の霹靂せいてんのへきれきレベルで突然なんですが、スキマスイッチさんの「青春」という歌をご存知でしょうか。

どんな歌なのかというと、″卒業が迫る中で心残りがあり、ややモヤっている主人公。思い出、残り少ない今、これからを想って、自分を奮い立たして最終的には心残りを精算しに走り始める″というカテゴリー的には卒業ソングチームに在籍する歌です。

簡単に説明すると、上記で概ね違いはないと思いますが、どんなに説明しても実物を表現できないと思っています。

このMVで学生さんのスマホで撮った動画のような物がたくさん出てくるのですが、それがまた僕をノスタルジックにさせます。

そのノスタルジーが僕に学生時代を後悔させます。僕は学生時代、特に高校時代に心残りがあるのです。

でも、学生時代に後悔や心残りがあることはまぁ、ままあるのかなとも思っていて、特別僕だけに当てはまることでもないのかなと思います。

卒業式に告白出来なかった人、告白しても振られてしまった人、友人と喧嘩をしたまま卒業して離れてしまった人など後悔の理由も様々だと思います。WEB漫画で転生モノや時間回帰モノなどたくさんありますが、子供が産まれるまでは、本当に高校時代に戻ってやり直したいと思っていました。実際に階段を転げ落ちたことがありますが、
「も、もしかして、このまま高校時代に戻れるんじゃ!? 」と思い、痛いひじこすりながら体を起こすと、そこは紛れもなく僕が転げた階段そのもので、僕は体が痛いのか心が痛いのか、どっちがイタイ奴なのか分かりませんでした。もしここまで読んでどっちがイタイ奴なのか分かった人いらっしゃっいましたら、是非教えて下さい。未だにどっちがイタイ奴か分かっておりませんので。

さて、それぐらいイタイ奴なのですが、どうしてそんなに高校時代に後悔があるのかと言うと、自分の中で一番頑張ってなかったのが高校生活だからです。

僕の住んでる某県の私立では「確約」という怪しげなシステムがあります。通知表を見て高校が確約をしてくれれば、受験さえ行けば高校に受かるのです(間違ってたらすみません)。例えば、「一番下のコースであれば確約するから、もう一つ上の進学コースを受験してみたら」といったもので、まさしく僕の高校受験はこれで、一校しか受けませんでした。その為、基本は一夜漬けスタイルで、定期的に、かつ自主的に勉強をするということは中学時代にも高校時代にもありませんでした。

そのように高校時代に勉強をしなかった、エッセーぎぎぎ少年は、だらだらと育ち、しっかりと幽霊部員兼帰宅部を体験し、もちろん大学受験にもしっかりと失敗。三日は自室から出ませんでしたが、三日目の母のご飯の合図で「だめだ、これ以上このまま塞ぎ込んでると、ドア叩き壊される」と思ったため、そこで浪人生になる志願を致しました。

本当にドアノックではなく、和太鼓鳴らされたのかと思いました。

卒業までももちろん楽しことも沢山あって、好きな人もいたし、放課後残って女の子とプロレスの話で盛り上がったし(どういうこと?)、放課後に友人とサッカーやカラオケなんかもしました。

ただ、断片的に記憶は残ってますが、当時の同級生と会ったところで「ははは、そうだっけ」と下を向きながら、苦笑いして、ビール流し込むぐらいしか出来ない程、記憶が曖昧です。

この記憶が曖昧なことに関しても、高校卒業から十年以上経っているので、たくさん考えました。

最初は、卒業式終わりに好きな子に告白したら「無理なんだよね」と言われたこと。振られた当初は、″無理″という言葉の強さに圧倒されて記憶喪失になったのかと考えました。後々、″いや、逆に「なんだよね」って何?タイミング!?″とか思いましたが、後の祭りスペシャルでした。

次に卒業式に振られた子を好きになる前に好きだった子と友人が付き合った事件が衝撃的で記憶が曖昧になったのかと考えました。当時の僕はかなりイジってオーラが出ていたようで、好きな子の姿が見えると「ほら、あそこに」と散々言われていました。

いつだか、友人の一人が相談があるとのことで、僕は黄昏時の教室に友人と二人でいました。彼は前置きもなく言いました「俺、付き合ってる。ぎぎぎの好きなあの子と」と。

僕は「そっか、言ってくれてありがとう、じゃあ帰ろっか」としか言えませんでした。

後々周りにも聞くと簡単な話で、友人は僕の好きな子から告白されたそうで、さらにOKしたそうです。時系列を遡ると、友人と僕の好きな子が付き合っていたのをグループのみんなも知っていたそうで、付き合い始めてから、僕のことを好きな子でイジったりはしなくなったそうです。えぇ、全く気がつきませんでしたけどね。

ちなみに、友人が付き合い始めたことよりも、ほぼ会わずに一ヶ月くらいで別れた方が驚きました。

と、まぁ高校生のお猿さんらしく青春をぶち込んだのですが、原因は簡単で″努力してないこと″でした。

浪人生になってから予習と復習を覚えました。高校の時にもらった英単語帳を覚えたのも予備校時代。天性の勘と友人のノート力を借りて、一夜漬けでのぞみ中の中ちゅうのちゅうの成績を収め、自習時間には大声で話し込み、授業中には好きな子に永遠話しかけていました。

中学の時は補欠でも、誰よりも朝練に出てましたし、予備校は僕の中で一番人間としての楽しみを捨てた一年でした。大学は、部活なんかで忙しくしていました。

どう考えても、何かを頑張った記憶がないのです。逆に頑張ってる人って、めちゃめちゃ輝いてて、素敵に見えませんか?当時はそんなこと全然気が付かなかったです。

だから、スキマスイッチさんのMVを見て、学生生活が楽しそうな様子見ると、自分が頑張って取り組んだことが薄いから、楽しかったことも辛かったことも記憶が薄く、何をやってたんだろうと思ってしまいます。

もっと出来たんじゃないか。
もっとやれただろ。

それでも、今は時間を戻してまでやり直したいとは思いません。

誰かと自分の比較ではなくて、自分と自分を比較してもっと頑張れたはずの高校時代があるからこそ、もうもったいない日がないように、いつも心がけていられるような気がします。

どんな時でも、自分を奮い立たせることができるのは自分なのかなと思います。

P.S.
いやでも、やっぱ自分が可愛いから、高校時代の自分にアドバイスできるなら、「やめろ!ダサいと思うほど頑張れよ!このままじゃ告白の被奪三振記録打ち立てることになるぞ」と胸ぐら掴んで伝えたい。

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