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Hamburg発祥 Franzbrötchen


北ドイツ Hamburgの代表的なスイーツのひとつに『Franzbrötchen』がある。カタカナにすると発音があまりにも変になるのでカナ表記はしない笑。

典型的なカタチは写真の通り。砂糖とシナモンが巻き込んであり、たっぷりのバターに漬けるという、超美味しく、ダイエットには悪そうなパンである。最近ではチョコやマジパン、シュトロイゼル、レーズン、ケシの実などが混ざったバリエーションもある。(中央駅にある「franz & friends」にはかなりの種類のFranzbrötchenが揃っているし、日曜も開いている。)朝食やおやつに好んで食される。実際、珈琲とこのFranzbrötchenをササッとベーカリーで購入して仕事に向かう人を頻繁に見かける。

起源については諸説あるのだけれど、有力な説は、1806 年から 1814年にかけてのフランスのナポレオン軍によるHamburg占領により、フランスのパン=Franzbrot (バゲットらしきもの)が真似て作られるようになり、あるパン屋がそれをフライパンの油(バター)で焼いたことから始まったとされている。

以前勤めていた会社に、南ドイツ出身の若い男性がいたが、「Hamburgに越してきて、嬉しく思う瞬間はこれなんだ!」と毎朝Franzbrötchenを買って出勤し、朝食としていた。小太りだった(ゴメン)彼はあの生活を毎日続けていて、その後大丈夫かな・・・と余計な心配をしたものだ。当時彼は「南ドイツにこれはないんだ(シナモンロールはあっても)」と言っていたけれど、最近はどうなのだろう。南ドイツにお住まいの方がいたら、教えてください。

ここではいつでもどこでも手に入るため、私はかえってあまり買うことはない一品なのだけれど、たまに食べるとほっこり幸せな気分になる。

毎年、どのベーカリーのFranzbrötchenが美味しいか、順位付けされるくらいだ。Hamburgにお越しの際は、是非お試しあれ。


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