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クリムゾン・ピーク

ロキ、いやトーマス・シャープ役のTom Hiddlestonと、衣装や調度品などこういった色彩が好きでこれを観ることにした。

ストーリーが理に適っているかどうかを気にする人からは、良い評価がないかも知れないが(感情の深堀りはあまりされていないから)、この作品のメッセージはそこにはないと思う。この類の美術・映像や音楽が好きで、この作品の最後に伝えられる、目に見えないものの存在についてのメッセージを理解できる人なら、好評価を与える一本なのではないかと思う。

途中で舞台がアメリカからイギリスに移るが、この暗くて湿った感じや、念が色々なものに宿るという視点は、いかにもイギリス人には馴染みが深そうである。3次元の色々なものにも、人の念が宿ったりするかも知れないが、時空を超えて存在し続けるのが我々の魂ならば、魂視点で言うと、どこにでも(どの次元にも)、そして肉体を持っているかどうかには関係なく、我々の意識は飛ぶことができるのだ。自身でそれに気付かずに、何かに強く執着してしまうとその場所に居続けることになるのかも知れない。

Tom Hiddlestonの魅力がふんだんに発揮されている役が、トーマスで、クールで品があって甘くて切ないのだ。ロキも良いが、これも良いぞ。特別映像で、彼がセットの一部を案内してくれているものもある ↓

彼の英語は、インタビューやこういった素で話しているものを聞いていると、上流階級のものだということが分かる。まだ観ていない出演作品もいっぱいあるから、追々観たいと思う。今度はもっと感情が深堀りされているものがいいな。

エリートだが、ひけらかさず、演じることだけでなく歌えるし、踊れるし、ものまねも上手い、そして多言語に長けているという、才能あふれる役者さんだ。


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