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「キーパー」

先日は、女子サッカーで英独戦があったばかり。どちらの国のサッカー熱もゆるぎないものがあることは直に触れて知っている。国にとっても大きな意味を持つスポーツなのだ。今日はこの一本について書きたい。



英独共同製作。第二次大戦元ドイツ兵バート・トラウトマンの実話。捕虜として英国に渡り、才能を見出されて英国サッカー選手となり活躍、有名になった。

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どれくれい事実に基づいているのかな・・・と思って生前の本人やライターのインタビューを見つけたので観てみた。実際は妻マーガレットの前に付き合っていた女性との間にも娘がいたり、事実を端折ってあったり逆に脚色してあったりもするけれど、映画としてとてもうまくまとまっていた。映画「コリーニ事件」の『上の指示に従っただけだ』という言い訳と、この映画の同様のセリフには、そこに悪意があるのかないのか、の違いを感じた。

英国でトラウトマンが受けた待遇も、本人は「ドイツであったら全く違っていただろう」と述べていたけれど、そこも分かる気がする。「私が真の意味での教育を受けたのは英国が最初だ。子供時代にドイツで受けたのは洗脳教育であった。」と。ドイツを悪くいうつもりは全くなく、人間の弱さや時代に翻弄される悲劇を感じた。

個人的にもこの両国には思い入れがあるから、観ている時に色々なことを感じた。


トラウトマンはブレーメンで育っていて、今でも家族がそこにいるそうだ。人口57万ほどの、美しい小都市である。実は私が最初に2年間住んだドイツの街がブレーメンだった。お・・・こうして書いているとブレーメンでの沢山の思い出が山のように押し寄せてくる。長くなるから今回は書かないけれど。よく考えたらそこで知り合った友人たちと今でも繋がっていることに気づき、嬉しくなった。それぞれが別の場所に住んでいるのに、SNSのお陰だなぁ。



映画とは関係ないけれど、こちらは私の超個人的なエピソード↓

一つ前の過去世のはなし


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