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3話 朗らかな微笑み!大地のプリキュア、キュアヴェール!

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本編第3話です🌟 ボイスドラマはこちらから→ https://nana-music.com/playlists/3520762
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記事一覧

第3話プロローグ『大人達の時間』Part1

 神々の白い像が立ち並ぶ、幻想的な大聖堂の中。ノルベールはそこに一人、ぼうっと佇んでいた…

第3話プロローグPart2

「なっ、お前、何を言ってるんだ!あの子達の無事を、お前が一番に望んでやらなくてどうする!?…

第3話 Another side 1(小説版限定ストーリー)

「おとうさま、みてみて! おだんごなの!」  暖かな陽ざしの中、自分に向かって幼く丸い手が…

第3話プロローグPart3

 証明に照らされて、試験官の中の透明な液体が、徐々に血の色に染まる。その様子を見て満足気…

第3話プロローグPart4

 すると、今までソンブルには目もくれなかったモーヴェが、突然くるりとこちら側に振り返った…

第3話プロローグPart5

「二人とも、何を言い合っているんです? モーヴェは早く支度をしてしまいなさい。ソンブルく…

第3話 『朗らかな微笑み!大地のプリキュア、キュアヴェール!』Part1

 放課を告げるチャイムが校内に響き渡る。掃除用具を持ちながら、その時を今か今かと待っていた生徒たちは、チャイムの音を聞くや否や、波が引くかのように一斉に教室から出ていった。  教室に残っていたまつりとレザン──学校では和泉藍という仮名を使っている──も例になく、早々に掃除を切り上げて談笑を始めている。と、そこにパタパタと一つの足音が駆け込んで来た。 「王子せんぱーいっ! 遊びに来ましたよ~!」  声の主は煌希あすなだった。先日新しいプリキュアとなり、まつり達の仲間になった

第3話Part2

「それで、チケットを配るように言われたので、先輩方にもお配りしたくて。まつり先輩、王子先…

第3話Part3

 教室に入ってきたのは、クラスメイトの碧月りんねだった。りんねは、まつりとレザンを見つけ…

第3話Part4

「桜宮さんは、部活は?」  りんねは教卓の横に置かれた花瓶を手に取ると、まつりに向かって…

第3話Part5

「あら、りんねじゃない。良かったら一緒に帰らない?」  橙色に染まるグラウンドを背に、校…

第3話Part6

 立ち止まったまま黙ってしまったりんねを見て、まりあは確信する。少し前から感じ取っていた…

第3話Part7

 土曜日の午後。ダンスコンサートが行われるホールまでやってきたまつりは、目の前に広がる人…

第3話Part8

 パタパタと去っていくあすなを見つめ、まつりは不服そうに頬を膨らませた。 「うー、何あの態度の違い!ゆらちゃんには『頑張りますっ!』なんて言っちゃってさー」 「まぁ、まつりは先輩には見えないものね。私があすなでもそうするわよ」 「なっ、ゆらちゃんまで!いじわる~!」  まるで、食べ物を詰め込んだハムスターか、はたまたフグかのように、まつりは更に頬の膨らみを大きくする。その頬をつついて、レザンはパッと笑顔を向けた。 「でも、そう言う明るいところは、まつりにだけある魅力だよ