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滝川第二高校

「全国高校サッカー選手権大会」

それは、高校ナンバー1を決める大会。高校生3年生にとっては、高校生活最後の大会。全国大会に出るため、出場して優勝するため、いろいろな思いをもち、今もっている全ての力を出し切る。
選手権とはそういう大会だと私は思っている。

私は1年生、2年生のときに準決勝まで駒を進めたが、そこで敗退している。
3年生になり、自分の年では絶対にその壁を越えて優勝するという強い思いがあった。
そして、兵庫県大会では大会を通じて無失点で優勝することができ、全国大会の切符を手にした。

そして、抽選日。シード校だったので2回戦が初戦だった。
当たった相手は星稜高校。本田圭佑率いる優勝候補。
本田選手が抽選箱から見えた滝二をあえて引いたのは有名な話だ。
私は、星稜と聞いて、一気にモチベーションが上がったのを覚えている。いきなり強豪校やん。めっちゃ楽しみや。
こんな感じのテンションだったと思う。

そして、星稜との試合当日。
私たちは大事な試合前に、岡崎慎司と森本良の二人をケガでベンチに置くことになった。今まで、私を含めて、3トップで兵庫県予選を戦ってきて、二人のケガは痛かったけど、変わりにスタメンに入った二人が素晴らしい活躍をしてくれた。

そして、壮絶な打ち合いの試合となった。昔のことなので、詳しくは覚えていないが、凄く楽しかった。
これが選手権、これが星稜高校。
結果は3-4と乱打戦の末、負けてしまった。
けど、負けても、やりきった気持ちがあったから後悔はなかった。
そして、整列して、お互い健闘をたたえあい、応援してくれたチームメイトや親のいる応援席の方へと歩いた。
そのとき、「もし、ここで悔しそうに泣いてたらテレビに映るかな」と負けているのに、冷静におかしなことを考えていた。
実際、悔しくて涙は出てたけど、わざと少し歩くのをとめて、悔し泣きをしていたら、見事にテレビに抜かれていた。
(今だから言えることである)

これで、私の滝川第二高校でのサッカー生活は終わりを迎えた。
高校生活3年間はあっという間でした。
実家から近いという理由だけで、滝川第二高校を選び、真剣にサッカーと向き合った3年間。
周りからいろんな刺激を受け、凄く楽しい高校生活だった。

ここで得た経験と自信をもって、筑波大学へ向かった。

おわり

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