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なおのA to Z:【M】music

music : 音楽

ふと、懐かしい曲が耳に入ったり思い出すと、まるで電子レンジでチンして解凍するみたいに、ふわふわと思い出や情景が蘇ることがよくある。

いい思い出も、苦い思い出も
取り留めもない風景も。いろいろと。


一番古い記憶だと、幼稚園のころにハマっていた「グリフィン」というミュージカル。それがまるっと録音されたカセットテープを当時毎日のように聞いていたせいか、たまにふとグリフィンの曲を思い出すことがあって、そうすると当時住んでいた埼玉にある公務員団地の景色が反射的に浮かぶ。それに連動して、そのミュージカルを観に行った日に果物ナイフで手のひらをすっぱりと切ったことや、妹や弟とグリフィンごっこをしたことも。

チャットモンチーの「染まるよ」を聴けば、決まって当時付き合っていた煙草を吸う年上の彼氏のことを思い出すし、

ハンソンの曲を聴くと、高校生のころ、バスケの大会とかぶってコンサートに行けなかったことや、そのコンサートの様子をラジオで聞いたこと、

ゆずの「1」は、大学の学園祭のエンディングで流れていたから、あの日の夕暮れの空や芝生の気持ち良さを。

矢井田瞳の「モノクロレター」は、バイト帰りに京都の堀川通りを自転車でこいだ冬の日の寒さを。

iPhoneのプレイリストを見ていると、まるでアルバムのように、1曲1曲の思い出が蘇る。

これから先も、たくさんの曲に出会うんだろう。そして思い出が、時に淡く、時にくっきりと、刻まれていくんだろう。

#なおのatoz #エッセイ #音楽

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