見出し画像

携帯あいうえお[う]

[う]うみ

転勤族として育ったわたしは、いろいろな街に住んだけれど、一度として、海のある街には住んだことがなかった。

今は、勝どきという、東京湾に面した街に住んでいるけれど、海と川の境い目みたいなところだから、海のある街に住んでいる実感はあまりない。

しかしながらわたしの中の半分は、海の街の人の血が流れている。だからかどうかはわからないけれど、海が、好きだ。

*****

母方の実家は和歌山県の小さな港町。

家の目の前が海で、帰省すると大きな船がたくさん停泊していて、今ではすっかり減ってしまったけれど、お正月には数え切れないほどの大漁旗がはためいていた。

祖父も叔父も船に乗って仕事をしていた。祖父は仕事をやめてからも自分の釣り船を持ち、毎日海へ出ていたので、我が家では魚は魚屋さんで買うものではなくて祖父から送られてくるものだった。子供の頃はよく乗せてもらったなあ、おじいちゃんの船。

祖父も祖母もその街の人で、母も大学生になるまでそこで育って、つまりは根っからの海の街の人で、その血をわたしももらっているのだと思うと、なんだか嬉しい(ちなみに父方の実家は山の中なので、海も山も、おいしいとこどり)

*****

海を見ていると、無心になれるから好き。

カメラロール見てると海の写真多い。

海で泳ぐことは滅多になく、沖縄に行っても入らずに見て・撮っていることがほとんど。

次に見るのは、どこの海かな。


#携帯あいうえお #エッセイ #海


ありがとうございます!いただいたサポートは大切に写真や文章の糧にさせていただきます*