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クチートによるサーナイトへのLO戦法は現実的か

エソラ(@esola)と申します。
新環境初日に当選したシティリーグS4@渋谷バトロコ
サーナイトを用いて準優勝に終わったのですが、
ミラー対策におけるクチートの採用と使用法について質問をいただいたので言語化してみます。
はじめに伝えておくと、中途半端な知識で使うと負けます。


使用リスト

採用経緯

スノーハザード/クレイバーストの環境入りにおいて、最も強化を受けるのがサーナイトだと始めに整理しました。
具体的にはほぼゆっかーさんの記事に記載されている通りです。
その為環境初日は「ミラーに勝てるサーナイトを握る」のが最も適していると考え、ミラーの解答を検討しました。
世間に認識されているサーナイトについて調整する中で、入替札が採用されていない事に気づきます。そこで後攻で初動に差がついても勝ち筋のあるクチートボスゲッコウガのLOプランを取ると覚悟を決めました。
ボタンやネジキで負けにかなり近づくことは認識していましたが、環境初日で未だ警戒薄いと判断しました。

覚悟は決まったか

クチートの使用法

まずクチートによるLO勝ちをするために必要な状況を整理します。
時間切れで負けない
山札でその択が取れる
ロックできる盤面作り
縛ってから総枚数で負けない

これは自分の考える重要度順です。4つについてそれぞれ解説します。

時間切れで負けない

相手の山札を掘る手段が無い特性上、25分以内で決着をつけるのは非常に難しいです。大会は初めて出る人とも当たりますし、ケアしていない戦法による思考を強いていることから余計に時間が掛かります。
ここでシティリーグのレギュレーションを確認します。

大切な部分

この通り予選では時間切れ→両負けとなります。オポも落ちますし、基本的に相手の判断に依存する予選では避けるべきです(これしか勝ちが追えないなら使う)。
決勝では条件②の状態でロックを掛ければどれだけ時間を掛けても勝利を追えます。よって決勝で相手のサイドが3以上ある時、これが時間切れで負けない条件です。

山札でその択が取れる

これはシンプルですが、クチート・ボスの指令が必要です。そのパーツが山札に揃っているかは確認します。

ロックできる盤面づくり

まず当然ですが事前にクチートを見せるとゲッコウガを崩れたスタジアムで回収されてしまいます。またロックする際には前に出るポケモンの逃げエネ・クチート・ワザを使う為のエネ・ボスの指令が必要となります。
クチートによるロックが始まった後、ボスの指令で後ろを呼ばれて逃げられなかった場合はロックが解けてしまいます。こちらについては詳細を後述しますが、とにかく逃げ札の確保が必要です。

縛ってから総枚数で負けない

ここが一番難しいです。場にある枚数とトラッシュの枚数の確認をしたうえで、相手の構築をある程度決めつける必要があります。具体的には、山札回復札の目処を立てます。
まず相手のサイドのみ進んでいる前提で、自分のトラッシュに5枚以上ポケモンがある状況を作ります。その場合自分の山札回復はミモザ・友達手帳なので、ミモザで2枚、友達手帳で2枚の合わせて4枚です。相手は釣り竿と友達手帳で5枚と決めつけました。
このことから、手札と山札の総枚数の差が2枚あれば理論上勝てることになります。しかしボスの指令で後ろを呼ばれて手貼りで逃がす場合は総枚数がこちらも1枚減ります。サイコエンブレイスだけではHP20以下のポケモンは逃げられないこと、ゲッコウガは手貼りが必要なことは意識しましょう。
また復帰札として相手のナンジャモが有ります。こちらは総枚数は相手のみ1枚減りますが、サイド差分だけ手札を多く引かされることになります。よって例えばサイド0-3でナンジャモを使われると2枚分捲られるということです。
以上を加味した総枚数の管理が必要です。しかし相手の総枚数は自分の決めつけに基づくものなので、これが覚悟が必要たる所以です。
一応ここを考えるのが面倒な人はピジョットVを入れると良いと思います。ベンチ空けないとだけど。

シティリーグでの使用

シティ当日は決勝トーナメントの準決勝及び決勝のみサーナイトに当たりました。
準決勝
ジャン負け後攻で相手は理想展開。こちらは鈍行のためすぐにクチート使用を決めました。ゲッコウガを出さずにサーナイトexを立て、トラッシュにエネ2枚の盤面作り。また相手の山札を数えるとバレるので、トラッシュと場の枚数から山札手札の総枚数を逆算します。サイド0-2の時点で総枚数差9枚、手札に必要札揃ったためロックを始めました。
お互い同じCSP130で臨んだ準決勝のため最後まで粘られましたが、時間切れ後5分ほどで投了いただきました。
決勝
ジャン負け後攻。準決勝で「あまいわな」って自分がずっと言ってたのが聞こえてたらしく、先1VIPパスでゲッコウガを出さないプレイをされる。先殴りされ負ける。
いや負けるんかい。
しかもこの方予選であまいわな食らったらしい。
なんという巡り合わせ…

結論

クチートによるロックは考えることも多く、上記のように条件も限定的です。更に海外有名プレイヤーのTordさんはそこまで見てボタンの採用をしていたことが今は周知されており、ネジキも含め警戒感も高まっています。ただ割り切った構築が殆どなので、条件を理解したうえで覚悟を決めるのであれば…って感じですかね。
現時点だと雪道ナンジャモとお守りフェスフワンテが後攻捲り手段と認識していますが、ルギアにツールジャマーが入ってきたり本当にメタの回る速度はすごいですね。

追記:チャンピオンズリーグにおいて

チャンピオンズリーグでも基本的には同じですが、『時間切れで負けない』のレギュレーションについては改めて確認が必要です。
上記リンク内容の通り、マスターリーグ予選及び本選①では両者負けとなります。よって確実に効果を発揮するのは本選②のトーナメントに入ってからとなります。
無意味な両者負けが減ることを祈ります。


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