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ACL再建術後リハビリテーションコラム③ 可動域制限因子 〜関節内因子と関節外因子〜

前回までのコラムでは主に

・再建靱帯にかかるストレス

・ACL損傷のきっかけなどリスクマネジメント

などの、知っておかないとACL再建術後のリハビリテーションは行わないほうが良いというレベルについて触れてきました。

今回からはいざ担当するとなった際に、最初に行わないといけない「膝関節可動域の獲得」に関する部分について触れていきます。

スポーツ復帰を目指すに当たって、関節がきちんと左右差なく正常範囲で動くことは必須条件になります。

ですが一定数、関節可動域獲得に難渋してしまう患者さんがいらっしゃる事も事実としてあります。

どういった患者さんが関節可動域獲得に苦戦するリスクがあるのか、そしてそれを防ぐためにはどういった部分を見ておく必要があるのか?

今回のコラムはエビデンスを踏まえつつ、解剖学や組織の運動学からの視点も踏まえて記載していきます。ACL再建術に関わらず、膝関節に触れる機会があるトレーナーや治療家、セラピストの方にぜひ目を通していただきたい内容になっていますので、よろしくお願いいたします。

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