【20代】障害者枠での転職活動のススメ
20代は専門学校や大学を卒業した方が、新卒として就職をした直後の時期です。
このような若い世代は、今のこの仕事が自分に合っているのかという不安や、今後もこの仕事を続けていくのかという悩みを抱え、転職を考える方も多いです。
あなたが20代で、もし障害者手帳をお持ちであれば、あなたにあった就職・転職方法があります。
本記事では20代が障害者雇用枠で就職・転職を目指す際のポイントを詳しく紹介します。
1.20代が抱える不安や悩み
20代で障害者雇用枠での就職・転職を目指す方は、大体同じような不安や悩みを抱えており、それは大きく分けて3つあります。
①条件に合う障害者雇用枠の求人が少ない
そもそも障害者雇用枠は一般就労枠に比べ求人数が少なく、条件に合う求人も相対的に少なくなります。
学生で就職活動をしていると、「新卒」という看板を使えるうちに就職をしようと焦る方も多いです。
また障害を抱えていると、アルバイトなどの就労経験がない方も少なくありません。
障害者雇用枠だと就労経験の有無も大事な要素ですので、これもネックになります。
②就職したが、職場環境が合わない
職場環境は長く仕事を続ける上で、重要な要素の1つです。
20代だと正社員として働いた経験がある方が少なく、障害者雇用枠で就職する際にチェックすべきポイントが分からないまま就職してしまい、後から自分に合わないことが判明する方も多いです。
自分に合わない職場環境だと余計障害を悪化させる原因にもなるので、チェックするポイントをきちんと理解した上で、就職を検討する必要があります。
③モチベーションが上がらない
障害者雇用枠で就職をしても、障害を抱えていることを理由に、単純作業や簡単な仕事しか振られず、そのため給料も安くなるという、モチベーション低下のサイクルに陥る方もいらっしゃいます。
企業側もどの程度まで業務を割り振っていいのかが分からないというのも現状です。
2.不安や悩みを解決するためのポイント
これまで挙げてきた悩みや不安を解消するポイントをご紹介します。
①人材紹介会社を利用する
障害者雇用枠で求人を探そうと思うと、まずハローワークやインターネットの求人サイトなどを当たっていく方が多いです。
しかし障害者雇用枠の求人は少なく、就職・転職活動も難しいと感じるでしょう。
そこで人材紹介会社のような専門エージェントを利用することで、一般には公開されていない非公開求人を紹介してもらうことができます。
お金もかからない上に、求人を紹介してくれるだけではなく、就職・転職活動のバックアップまでしてくれるので、使わない手はないでしょう。
人材紹介会社について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
②トライアル雇用制度を利用する
実際に就職してみないと職場環境や仕事の実状が分からないというのは、とても不安ですよね。
そこで現在導入している企業が増えてきている「トライアル雇用制度」を利用しましょう。
これは3か月~半年の期間で試験的に雇用され、今後も働きたい、働いて欲しいと双方の合意が取れればそのまま働くことができ、自分には合わなかったとなれば、そこで契約終了とできる制度です。
企業側もあなたがどんな人なのかを確かめることができるので、徐々に利用できる企業が増えてきています。
トライアル雇用制度について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
3.20代の就職・転職活動で必要な心構えやアピールすべきポイント
20代だと30代、40代に比べ就労経験も少なく、「即戦力」という意味では劣ってしまいます。
ですが、20代でも注意すべきポイントや心構えを理解しておくことで、就職・転職活動を上手く進めることができますので、いくつかご紹介しましょう。
①社会人としての基本的なビジネスマナーを知っておく
20代の方は年齢的に若いとはいえ、立派な社会人です。
就職・転職活動を進める上で、ビジネスマナーは基本中の基本と言えます。
言葉遣い・挨拶・身だしなみ・報連相などが出来ていないと、心証も悪くなってしまいます。
今後一生使えるスキルですので、この際に覚えてしまいましょう。
②在職歴をアピールポイントにしよう
転職活動を考えている方であれば、現在働いている仕事があります。
障害を抱えている方の離職率は、一般就労枠よりも高いため、1社であっても長く安定して仕事を続けられていたことは、大きなアピールポイントになります。
また初めての就職活動の方も、アルバイトなどの就労経験で同じようにアピールできるでしょう。
反対に在職歴が短く、短期間で転職を繰り返している方であれば、何故転職したのかといった転職理由は必ず聞かれるポイントなので、しっかりと回答を準備しておくことで、好印象を与えるきっかけにもなります。
③評価基準はポテンシャルや熱意
20代の就職・転職活動において、最大の武器は「若さ」です。
経験や実績が乏しい分、今後の活躍できる人材であることをアピールしましょう。
ポテンシャルや熱意は、自分自身のことをどれだけ理解しているか、企業に就職した後のビジョンや将来像が明確になっているかといった部分で判断されます。
ですので、障害者雇用枠においては、まず自分の抱える障害はどのような特性があり、どのように付き合っていくのかを理解し、それを踏まえた上で何故転職に至ったのか、どうしてこの企業なのか、自分がどのように活躍できるのかを明確にしておく必要があります。
4.年齢や時期別のポイント
20代といっても20歳~29歳と幅広いため、20代の中でも時期やタイミングによって異なるポイントがあります。
①20歳~22歳の就職活動
この年代の多くは、大学や専門学校の卒業を控え、初めての就職活動を迎えると思います。
就労経験もアルバイト経験のみの中で、ポイントとなるのは先述の通りポテンシャルや熱意です。
社会人経験が無い以上、自分がどれだけ入りたいか、どれだけの活躍が見込めるかを正しく伝えられるように準備しましょう。
②23歳~26歳の転職活動
世間では「3年間は働いてみる」と言われているように、この年代で転職される方が多いです。
実際に初めて社会人として働き始め、自分が思い描いていたものと現実にギャップがあり、転職を決意されます。
最初は一般就労枠で働いていたが、障害を抱えているため障害者雇用枠への転職をされる方も少なくありません。
この年代では、3年近く働いてきた経歴や、こんなときはこんな症状が出るといった自己理解も進んでいるはずです。
ここでのポイントは転職理由と自己理解、そして障害との付き合い方です。
③27歳~29歳の転職活動
20代も後半となると、一端の社会人として様々な経験を積み、将来のためにキャリアアップを目指すのかといった、今後の将来について具体的なビジョンを定めだす年代です。
その中で今の会社ではなく、より良い会社への転職を決意される方も多いです。
この年代では、社会人として積んできた経験をどのように活かしていけるのか、具体的な将来像、明確なキャリアプランを持っていることが必要です。
曖昧なままだと、せっかく転職が決まっても、再度転職する可能性が高くなります。
5.まとめ
ここまで20代が障害者雇用枠で就職・転職を目指す際のポイントを見てきました。
20代はポイントさえ押さえれば、様々な職種への転職も可能な年代です。
この記事を読んで、自分も就職・転職を検討してみたいとなった方は、是非一緒に目指してみませんか。