腹わたに煮えくり返るような怒りの時はどうする?
腹わたが煮えくり返るような怒りを覚える瞬間は、仕事をしていれば当然あり、プライベートでも起こる。
しかし、怒りは何一つ、恩恵をもたらさない。
爆発的な感情で乱れた自律神経は、およそ3時間は交感神経が異常に優位になったまま元に戻らない。
そして、血管の収縮、血圧上昇、血糖値の上昇によって、ただ自分の血管と内臓が傷つき、ひいては健康と免疫力が損なわれるだけ。
また、血圧の上がり方も激しいため、脳梗塞や脳出血、心臓発作の引き金にもなり得る。
周囲の人間によっても不快でしかないそんな感情は、さっさと振り払ってしまう。
まず、会話中に怒りであれば、深呼吸をし、ゆっくりと話をして、努めて冷静に相手と向き合う。
そのあとで収まらない怒りは、身体を動かして整える。
職場であれば非常階段に行き、1~2フロア分の上り下りを行う。
ゆっくりとリズミカルな動きを繰り返し、副交感神経を働かせる。
激しく上ると交感神経を刺激してしまうので注意する。
この他、タッピングや癒しの音楽を聴くなど、怒りを鎮める方法はたくさんあるが、真面目な人、正義感が強い人ほど、なかなか怒りを手放せないことがある。
そんな時は、自分の怒りを自律神経のせいにしてしまう。
自分の忍耐力の弱さや性格をなげく必要はない。
感情は人間のホルモンや神経が生み出すものであり、怒りは自律神経の乱れが引き起こす歪みに過ぎない。
怒りに向き合って貴重な時間を費やすより、自分が楽しいと感じることに時間を費やせばいい。
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