パーセンテージを使うと大きく影響する!

人は同じ説明を聞いても、そこに数字が使われているかどうかによって、理解度や受ける影響が大きく変わってくる。

例えば、レシピの説明を受ける時、「お酒をたっぷり入れます」よりも、「お酒を大さじ5杯」と言われた方がピンとくるように、数字には物事を具体的に分かりやすくする力がある。

しかも、その数字にパーセンテージを加えることで、説得力が増す。

人は成功率や支持率などで高い確率を見せられると、未経験の出来事であればあるほど安心感を抱いてしまう。

当然、「40代男性の大半の指示を得ています」よりも、「40代男性の85%が関心を持っています」の方が、よりはっきりとそれが注目を集めているという印象を与える。

しかし、パーセンテージは一見、信頼性が高いように見えて、実際はあやふやなもの。

ここで示されている85%が、実際には関心がある20%、やや関心がある65%」を足したものだとしたら、感じ方は大きく変わってくる。

また、一体何人に対する調査で、この数字が導き出されたのか。

健康診断を受けた直後の100人に、「体脂肪率を効果的に燃焼させるサプリに興味ありますか?」とアンケートを取れば、相当高い数字で関心ありのパーセンテージをはじき出せる。

このようにパーセンテージが出てきた時には、必ず母数、答えた人の性質、調査が実施された状況などを確認することが重要。

資料を作成する側は、高い数字にまとめあげるもの。

その数値を鵜呑みにしてしまうのは、非常に危険。

数字は使う側の立場と、受け取る側の観察力によって、持っている意味が大きく変わってくる。

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