天才ほど、きっちり休憩する!

心理学者が1990年代に行った調査がある。

複数のバイオリニストの練習法を調べ上げ、世界レベルのトッププレイヤーだけが持つ特徴をいくつか抜き出した。

第一に、優秀なバイオリニストほど練習時間が長く、上位トップ10のプレイヤーは18歳までに約7500時間を費やしていたのに対し、普通に優秀なプレイヤーの平均は約5300時間だった。

練習時間が長いほど能力が高いという、実に当たり前の結論。

ここで、真に興味深いのは、トッププレイヤーほど自覚的に休憩をデザインしていた。

トッププレイヤー達は、だいたい90分の練習ごとに30分の休憩を挟み、その間は散歩、瞑想、昼寝などの活動で脳を音楽から解放させていた。

また、一般的に優秀なプレイヤーは平均で、1週間に約20時間の休憩を取ったと言っているが、実際の休憩時間はおよそ35時間だった。

トッププレイヤーは平均で1週間に、1週間に約25時間の休憩を取ったと言ったが、その数字はおおむね正確だった。

要するに、トッププレイヤー達は、いかに休憩を取るべきかと、自分はしっかり休むことができたかという2つのポイントをよく考えており、それだけ時間の見積もりが正確だったわけである。

世界クラスのパフォーマーほど、休憩の大事さを認識している。

レオナルドダヴィンチも言う通り、偉大な天才は働いていない時に成果を上げる。

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