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今だから読みたい名著『失敗の本質』

私のnoteの趣旨に若干ずれますが、この機会だから紹介したい書籍があります。

それが『失敗の本質 ―日本軍の組織論的研究』です。

一言で説明すると、旧日本軍の失敗を「組織論」からみたとき、何が問題であったのかを学術的に研究した著書です。

歴史学的な知見ではなく、経営的な視点から論じており、かつ現代の企業にも通じる(というか、現代の企業に対するメッセージ)内容となっています。

コロナ禍の今、政府・企業ともに、旧日本軍が失敗した状況に陥っています。明確な指針やメッセージを発しない。数値的な情報を開示しない。トップが責任を持って判断しない。どれも大本営が失敗した内容ばかりです。

有事の際に機能すべき組織が、組織体制的に機能していない、という矛盾が起こっています。

政府は論外として、企業もBCP(事業継続計画)を東日本大震災以降、行ってきたはずです。リモートワークはその一つとして考えられていたと思っています。

それでも、リモートワークの実施率が低いのは、BCPが真剣に考えてこられていなかったと判断せざるを得ません(販売・飲食業のように、そもそもリモートワークが不可能な業種が多いという可能性もありますが)。

半世紀以上も経過した今でも、過去の失敗は今に置き換えることができます。だからこそ、今こそ読むべき一冊ではないでしょうか。

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