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双極性障害ニガタ??

お医者さんの口から出たのは、「おそらく、双極性うつ病2型ですね。」
私は、ああ、やっぱり、と思った。

私は現在医療系の学部に通っている。(4月でやっと5年生!)ここ2年間、コロナで誰にも会うことがない時間が続いた。オンライン講義が毎日8コマ、2年間続いた。朝、机の前に座り、パソコンを広げ、慌ただしくお昼を済ませる。空気のこもった部屋で眠気に耐えながら午後の授業を終えるとすでに暗い。そして、バイトはコロナ関係でドタキャン、唯一登校した日の実習ではクラスメイトがコロナになったので外出禁止だ、との連絡が入り、ため息をつく日々の繰り返し。外に出ると必ず知り合いに会う、ど田舎岡山では土日はどこにも出かけられない。
そんな状況をつゆも気にせず、テストは着実に近づいてくる。医療系の学部の試験には再テストはないことが多い。つまり、落ちたら留年。LINEやSNSを使いこなしていない私は、日々の不満や不安を一人で抱え込み、追い詰められていた。
そして、私の部屋には穴が空いた。

些細なことだった。コロナが落ち着いたかと思われたテスト期間の直前、友達に少し意地悪なことをされた。それだけで、私の怒りメーターは振り切って、いつの間にか全力で泣きながら、白湯の入った水筒を持って一人暮らしの部屋の壁に全力で投げていた。

壁にげんこつサイズの穴がぽっかりあいている。はっと我に返り、母に急いで電話する。ごめん、壁に穴開けちゃった。なぜか母に謝りたくなった。
「病院、行っておいで」
母に言われて踏ん切りがついた。

去年くらいから涙が止まらなく、寝れない状況が2ヶ月に1度ほどあった。些細なことで怒り出し、はたまた急にテンションをぶち上げて朝4時から一人で山に登りにいくこともあった。きっと疲れているからだろう、そうやって騙しだまし、2年がすぎた。しかし、今回、壁に穴が空いて、自分の状況が危険なのかもしれないと冷静に考えることができたんだと思う。前々から母には勧められていたが、今やっと踏ん切りがついて、病院を予約。

予約したのは精神科。冒頭に書いた、双極性障害2型と診断された。
簡単に説明すると、気分の上がり下がりが人よりちょっと大きめな病気。2型は特に若者で増えているらしく、気分の上がり具合が1型より軽い。薬を飲んで、気分を安定させることもできるが、2型は私のように時々しかうつ状態が現れることないことが多いので、効果が見えにくく、コスパが悪いそう。治療をするかしないか非常にグレーゾーンな立ち位置にある病気だそうだ。

今学期に精神科の講義があったので、もちろん病名は知っている。自分の症状にとても似ていると思いながら受ける授業は苦痛だった。今まで、うつ病は自分にしかフォーカスが向いていない人がかかる、サボっている人がなる病気だと思っていた。そんな病気は絶対なりたくないと思っていた。だから、診断された時は、お医者さんの口から出る言葉を予測していながらも、辛かった。ただ、診断された今、自分をどのように立て直すか、冷静に考えられるようになった気がする。病院に行ってよかった。

精神的にボロボロで迎えたテスト期間は毎日が地獄のようだったけど、奇跡的に全て一発合格でき、今日から4月まで春休み。アルバイトや課題、やりたいことなど山積みだが、少し休もうと思う。そして、このnoteを書くことも含め、好きなことをぼつぼつやろうと思う。

お疲れ、自分!

*ぼつぼつ:「ぼちぼち」の岡山弁。


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