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Weekly HRTech #3(21/10/10~21/10/16)

2021年10月10日から10月16日にかけて発表された国内HR Tech関連のニュースは25件、内訳は以下の通りです。

①サービスのローンチ・新機能 5件
②業務提携 3件
③実績・導入実績 3件
➃資金調達・M&A・上場 2件
➄調査 0件
⑥その他 1件

今週のPICK UP

SmartHRが人事評価業務を効率化する新機能「人事評価」を公開!

クラウド人事労務ソフト「SmartHR」が人事評価機能を実装開始するとのこと。今年6月のシリーズD資金調達時に既に人材マネジメント領域への進出は明言されていましたが、その最初のプロダクト実装という形になります。

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SmartHRというと、データ分析の技術というよりはUXのわかりやすさと確実な業務効率化を強みに先行者利益を発揮してきた印象。既に人事評価領域で人事の負担が大きい課題の調査結果のリリースを出しており、今回実装される➀評価シートの作成・回収・集計、➁評価業務の進捗可視化の2機能はそれに即したプロダクトです。
労務領域と同様に人事が工数的・心理的に負担と感じているペインを最優先に解消しに行く戦略をとるようです。

労務管理機能で社員のデータベースをしっかりと握ったうえでの周辺領域進出に対して、ミダスキャピタルの寺田さんは「王者の戦略」と評価。

今後について、参考までに海外では既にアメリカのWorkdayがオールインワンのHRTechクラウド製品を提供しており、時価総額は670億ドルに達しています。(SmartHRは16億ドル)
SmartHRも同様にますますHRTech領域で一気通貫のプロダクトへと開発を進めていくものと予想されますが、今回も受賞実績を紹介するHRBrainをはじめ、先行プレイヤーが多い人材マネジメント領域でどこまでSmartHRが存在感を高められるのかには関心があります。

先述したように足下の使いやすさやデータの見える化のクオリティはSmartHRに分がありそうですが、一方で採用や評価、育成など分析の先のソリューションに価値がある領域の経験データは持っていないと考えられます。そこでどんなプロダクトが出てくるのかが他のHR企業としても楽しみでもあり脅威でもあるポイントになりますね。


①サービスのローンチ・新機能 5件

国内トップ層の理系学生と出会えるスカウトサービス「理系スカウト by 外資就活ドットコム」をリリース

「外資就活ドットコム」を運営する株式会社ハウテレビジョンが、エンジニア / DX・AI人材 / 理系専門職志望学生の採用に繋がる理系職種特化のスカウトサービス「理系スカウト by 外資就活ドットコム」をリリース。
「東大の理系就職者総数に対する会員シェア91%」「スカウトに対する平均承諾率54%」「豊富な検索条件」を特徴としている。


SmartHRが人事評価業務を効率化する新機能「人事評価」を公開!

株式会社SmartHRが運営するクラウド人事労務ソフト「SmartHR」は、SmartHRに登録された従業員情報をもとに評価シートの作成・配信から、将来のデータ活用を見据えたデータ蓄積までを担う「人事評価」機能を2021年10月28日より提供する。


たった数分で求人自動生成!複業クラウドが採用DXの推進へ。最低1時間かかる作業を約1/30に短縮し、組織課題の抽出とソリューション提案を実現

株式会社Another worksが運営する成功報酬無料のSaaS型複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド」が、求人自動生成の新機能をリリース。
これにより、最低1時間かかった求人票の作成が約1/30の数分で完了するように。また質問への回答は求人票の作成だけでなく、潜在的な組織課題の抽出も同時に支援。

このリリースをきっかけに副業・複業系のプラットフォームについて調べてみたんですが、ざっと見てもまとめ記事で紹介される主要47サイトに加えてランサーズやクラウドワークスがあり、とにかく数が多くて戦国時代ですね…。

一方で副業・複業をしている人(マーケットサイズ)は増えていない様子。会社の縛りや税金の仕組み等への不安が二の足を踏む理由の様です。サービスを見ていても現状やはりタスクの切り売りのフリーランス的な副業が多いですね。幅広いキャリア、所属の一つとしての"複業"は、個人の働き方としてはメリットが多い一方で、企業からするとマネジメントが大変だったり、採用してコミットしてくれる人材を用いる方が効率が良いなどなかなかメリットが見出しづらいので難しいか。需要と供給、ともに爆発的に増えるには既存企業のジョブ型雇用の進行やフルタイムの働き方の変容などのダイナミズムが必要か…?


【全世界同時リリース】~ 外国籍採用プラットフォーム ~

外国籍人材を専門に人材紹介事業を行うインバウンドテクノロジー株式会社が外国籍採用プラットフォームをリリース。無料掲載の求人へ応募が来ると、インバウンドテクノロジー社が日本語レベル / VISA / 実務経験などを審査するカウンセリングを行い、企業に紹介するプロセスとなっている。


京都市が就職氷河期世代向けにAI就職マッチングサービス開始


②業務提携 2件

採用管理システム「sonar ATS」、業界最多の測定項目を誇る適性検査「eF-1G」とAPIの本格連携を開始

Thinkings株式会社が提供する採用管理システム「sonar ATS」は、株式会社イー・ファルコンが提供する適性検査「eF-1G」とのAPIの本格連携を開始。これにより「eF-1G」で受検したWeb適性検査の受検ステータス・スコア・受検結果を、「sonar ATS」上でリアルタイムに確認・管理ができるように。


SaaS型越境HRプラットフォーム「Linkus(リンクス)」、ヒューマンアカデミー株式会社と連携開始


③実績・導入実績 3件

HRBrainが「ITreview Grid Award 2021 Fall」のタレントマネジメント部門、人事評価・OKR部門において「Leader」を7期連続でW受賞。また、組織サーベイ部門、モチベーション管理部門において「Leader」を初受賞

株式会社HRBrainが提供するタレントマネジメントシステム「HRBrain」が、「ITreview Grid Award 2021 Fall」の4部門で、ユーザー満足度と認知度の高い製品に贈られる称号「Leader」を受賞。

特に組織サーベイ部門では、国内初の従業員エクスペリエンスクラウド「EX Intelligence」が高く評価された。「EX Intelligence」では、組織診断サーベイ実施後、個人と組織の課題分析、優先順位付けから施策実行・仕組み化までを一気通貫で実現できる。


エントリーシートは、AIで解析する時代へ クラウド型AI人材解析サービス「SkyFox HR」が、『AIで採用のパフォーマンス向上が期待出来る人材解析サービスNo.1』No.1を獲得

日本マーケティングリサーチ機構が行った調査において、セカンドサイト株式会社が提供する「SkyFox HR」が、『AIで採用のパフォーマンス向上が期待出来る人材解析サービスNo.1』を獲得。「SkyFox HR」は、CSV形式にデータ化された応募者のエントリーシートをAIに解析させることで、応募者のキーワードだけでない文章力、人材マッチ度、応募者全体における特色度を評価できる。


➃資金調達・M&A・上場 2件

INCLUSIVE、HRテック企業のmanebiに出資

INCLUSIVE株式会社がオンライン採用/研修プラットフォーム「playse.」や人材派遣業界特化eラーニング「派遣のミカタ」を提供する株式会社manebiに出資。INCLUSIVEのメディア運営ノウハウをmanebiの教育プラットフォームへ提供することで教育コンテンツの開発を進める。


丸紅ベンチャーズ、人事雇用情報のデータベースを提供する米Revelio Labsに出資

丸紅ベンチャーズが人事雇用情報のデータプラットフォームを提供するRevelio Labsに出資。Revelio LabsはWeb上で収集した人事雇用情報を元に、企業間の異なる肩書き、スキルなどの表現を正規化し、比較を容易にするデータベースを構築。同社のデータを利用することでアセットマネジャーや企業の戦略担当などは、業界や同業他社の人事雇用情報(在職期間、雇用傾向、競争力を高めるための人材強化動向)を分析し、戦略や業界のトレンドをより深く理解できる。


➄調査 0件

⑥その他 1件

ウォンテッドリー、採用と組織づくりをリードするオンラインイベント「FUZE2021」を11月4日に開催

ビジネスSNS「Wantedly」を運営するウォンテッドリー株式会社は、採用と組織づくりをリードするイベントとして「FUZE2021」を11月4日(木)13時よりオンラインにて開催。採用において成果を上げた企業を表彰するBEST TEAM OF THE YEAR授賞式に加え、採用広報、エンジニア採用から組織づくりまで、多岐にわたるSESSIONを準備している。


さいごに

今週のWeekly HRTechは以上となります!
TwitterではHRに限らず決算情報を中心に幅広く情報を発信しているので、もし興味があれば覗いてみてください!

では、また来週!

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