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Interview with Andy(EveryDayHate)

<Interview date 12.18.2020>

―インタビューに応じてくれてありがとう。初めにアンディとグラインドコアの出会いについて話を聞かせてください。
こんにちは。みなさんの興味とサポートに感謝しています。アリガト!

EDHの始まりは2つのステージがあったんだ。第一段階は私が小学生の時。年上のクラスメイトとObituaryやCannibal Corpse, Vader, Morbid Angel, Brutal Truth, Napalm Death, Terrorizerのカセットノイズを聴いたりしてた。そのうち姉に連れられて行ったRotting HeadとYatteringのコンサートでPurguratoryのZINEを手に入れたんだけど、それをきっかけにZINEの制作やテープトレーディングを始めたんだ。
第二段階は2002年。Ulcerrhoea-Hatred of Existenceのテープをリリースしたこと。


―小学生でこの手の音楽にハマるって珍しいですね。

結局は何を発信していくべきか、何を支持するかが重要だからね。年齢は関係ないよ。


―最初のリリースを行うにあたっては、何かきっかけがあったの?

自分でもわからない。さっき話したようにテープトレードとZINEを早い頃からやっていたからね。リリースをやるのは自然な流れだったんだ。
それからはリリースやZINE、イベントの開催など全部一人でやってます。EDHは始めた時からずっとワンクリーチャープロジェクトだったんだ。


―全部手書きのZINEには驚いたよ。活動を始めた頃と今とで、DIYスタイルに対する考え方に違いはありますか?

プロジェクトの中で考え方は生まれ変わっていって、今は一巡した感じかな。語るべきことはたくさんあると同時に、何もないんだ。DIYってそういうものだと思うよ。
試行錯誤を続けていると、リリース、Mosh It Up Festival(EDH主催のイベント)、ZINE、ツアー参加の度に印象的な出来事があるし、感じることも考えが変わっていくこともある。


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―リリースリストを見てみると、完全にグラインドコアだけですよね。サポートするバンドを選ぶ基準を教えてください。
この質問には明確な答えはない。ただ今の状況を説明すると、第一の基準は一緒につるむことだね。それ以降に起こることは全て有機的に起こっているんだ。
親切で誠実な人たちに囲まれていることが、私に喜びを与えてくれます。


―音楽は人から始まるもんね。この20年で何か大きな変化はありましたか?例えばインターネットがとても普及したと思います。
そうだね。連絡する手段一つにしても、手紙を書くことはメールを書くことに変わり、さらにビデオ通話をすることに変わった。そしてインターネットには………正直ウンザリしてるよ。
今は自分を幸せにしてくれた全ての物事のルーツに戻るために最善を尽くしているんだ。


―そのルーツにはバルタザールやバリーの存在も含まれてるかな?アンディが彼女らの事を教えてくれるときって、なんか幸せそうに感じますよ。

興味深い観察だね。確かに少年の頃にも私の側には友人がいた。
私は大都市に住んで、仕事中に生き物を部屋に閉じ込めておくわけにはいかなかった。今の田舎暮らしはその制約がなくなるんだ。



―レーベルにパンデミックに関わる影響はありましたか?

個人的な考え方について影響はあったかも。ここ数年間は大都市から離れているんだけど、パンデミックは見事にメディアの愚かさを露呈したからね。
この騒動で、私の人生はインターネット、コンピューター、電話、そのほかコンセントに差し込むことができる物の外で行われるという見解がより強化されたよ。


―NO PLUG LIFE!素晴らしいと思う。でもなんでそういった生活をするようになったの?

所有欲を手放して、要求を拒否して、ミラーシンドロームの自分をさらけ出したとき、自分自身を知って浄化されたんだ。今は自分の体の声に耳を傾け、自分を信じて、幸せです。
やっていることは読んだ本の数とレコードのスピン数を増加させるだけ。テレビを見ない生活をしていて、メディアを極力避けているんだ。



―隣国チェコでは毎年大規模なフェスティバルが開催されているよね。ポーランドをはじめとする隣国のシーンの活気についてはどう感じてますか?
私が知っているのは一つの国家だけだよ。全ての生き物の国家で、そこでは誰もが自分のための何かを見つけるはずだ。

―じゃあ質問を変えて、普段聴いてる音楽や注目している新しいバンドとかいたら教えて欲しいです。
Chepang, Makkmat, Caustic Wound, Sanctioned, Axis Of Despair, Feastem, Whoresnation, Suppression, Full Of Hell, Cryptic Void, P.L.F.,Final Exit, Realized, Earth Federation, 324, Realized, Gore Beyond Necropsy, Unholy Grave,Discordance Axis, Brutal Truth, S.O.B., Napalm Death, Nasum, Livet Som Insats, Total Fucking Destruction, Chiens, Dead Instrument, Corbata, Su19b, Clotted Symmetric Sexual Organ, Sayyadina, Regurgitate, Retaliation, Massgrav, My Minds Mine, Sick Of Stupidity, Vomi Noir, Denak, Skullhog, Extreme Noise Terror, Flesh Parade, The Kill, Vomit For Breakfast, Archagathus, Headless Death, Internal Rot, Mesrine, Dahmer, G.O.D., Lycanthrophy, Warsore, Cerebral Turbulency, Entrails Massacre, Internal Damage, Agathocles, Noisear, Gadget, Insect Warfare, Sulfuric Cautery, Bloody Phoenix, Gride, Deterioration, Yacopsae, Haemorrhage, Birdflesh, General Surgery, Ghoul, Idiots Parade...
ごらんのとおり、私の隣人は素晴らしいんだ。彼らのレコードの回転は純粋だからね。


―日本のバンドも!嬉しいよ!じゃあその中でも2020年中によく聴いたのはどのへん?

時代や国境を越えてなんでも。最近はエンニオ・モリコーネをよく聴いています。


―ここへきてモッシュパートないやつ!

モッシュは心の状態のことだからね。


―聞き方を変えるよ。これまで聴いた中でのベストアルバムを3枚教えて。

「Brutal Truth‎- Extreme Conditions Demand Extreme Responses」
「Nasum- Human 2.0.」
「324- Rebelgrind.」


―2022年はレーベル20周年だよね。今後のスケジュールが気になるところですが…。

自分でも気になってる(笑)


―オッケー!最後に何か一言!

キミに会えるときを待っているよ。


―もう一言!日本のグラインダーにメッセージを!

ARIGATO!


<Interview&TEXT by JAPAN(yosuke harada) / ESAGOYA Records>