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【フロイト】エス・自我・超自我

──ジークムント・フロイトはオーストリアの精神科医、心理学者で精神分析療法の創始者。

意識と無意識

精神分析において、意識は「氷山の一角」に例えられる。氷山の見えている部分はほんの一部に過ぎず、大部分は水面下に隠れているもの。

見えている部分を「意識」
隠れている部分を「無意識」
として、人の心の大部分は隠れているものと考えられている。

つまり、わたしたちの本能的な衝動、欲望や記憶などは無意識レベルの領域に隠れて抑圧されているということだ。

エス・自我・超自我

フロイトによると、人間の精神は三層でできているという。

  • エス(es)
    エスは最下層にあたる無意識の領域。
    人間の欲望の原動力(リビドー)となる。

  • 自我(ego)
    自我は三層の中間に位置するもの。
    エスと超自我をコントロールする役割を持つ。

  • 超自我(super ego)
    精神の最上位に位置し、人間の良心や道徳心を示すもの。エスの本能的衝動を抑圧して、理想を追求する機能がある。

生まれたばかりの子供は、エスによる本能的な行動しかできない。やがて自我が芽生え、道徳心を持ち始める。心に欲望が生まれたとき、エスと超自我を上手く自我でコントロールしながら人は生きているということだ。

本能にまかせて衝動的になるのか、良心で抑えるのか。自我がどう働くかで行動が変わるのである。

衝動を抑えて道徳的な行動をとるけれど、なぜかモヤモヤが残るのは、無意識レベルではエスが暴れているからかもしれない。

犯罪になるものを除いて、
自分を突き動かす衝動に従って生きること。
それができれば楽に生きられるはずなのに、

なぜだか自分を抑えてしまう。

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