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初心者入門セットだけじゃない、初めて購入するギター選び方(3万円以下から100万円以上まで)

初めてのギターの選び方って調べると、約7割くらいが”入門セット”的なものをオススメされて、約2割が一つ一つこれが良いと丁寧に説明してくれていて、たまーに”入門セット”的なものを徹底的に叩いてて、高級なギターをオススメしている人がいる感じですね。

この多様性の時代、僕は誰にでも当てはまる初めてのギターって無いんだと思います。そこで、3万以下から100万円以上と予算ごとに初めてのギターの選び方を僕独自の観点からまとめたいと思います。また、その予算に適する人の特徴理由なども各項目で説明しますので、そこから逆に予算を決めるという考え方も良いと思います。


1.予算が3万円以下の場合

<予算に適する人の特徴>
 ・ギターに関する知識が全くないし、気軽に相談できる人もいない人
 ・ギターに興味があるが3日坊主ですぐにやめる可能性が高い人
 ・最悪、弾かなくてもインテリアにしてもいいよねって人

<予算に適さない人の特徴>
 ・絶対に弾き続けるくらいモチベーションが高い人
 ・ギター以外の楽器を演奏している人

①ギターの選び方/買い方

サウンドハウスで入門セットを買うのがオススメというか、それが一番ましというのが本音です。本当であればやはり最低でも5万円くらいは出さないと続かないという気がします。でも、すぐにやめて、部屋のインテリアにするなら、少しでも安い方が良いというところがポイントです。
ココから自分の気に入った見た目で選ぶのがオススメです。

2023年01月現在の一部

②理由(メリット/デメリット)

ギターはそれ単体で購入しても、知識がない場合はどうすればいいのか、何が必要なのかがわからないと思います。”入門セット”の良いところは、必要なモノが一通り揃えられることです。これさえ買ってしまえれば、あとはYouTubeなどでチューニング方法などを調べて、すぐに自宅で練習することが出来るでしょう。
ただ、弾き続けているとどこかでものたりなくなってくるでしょう。そうなると全部買いなおしになる場合が多いです。まぁ、一番物足りなくなる場面はもっと良いギターを持っている知り合いが出来た時が多いと思うので、ギター選びをその人に相談して仲良くなるっていうのも、良いステップアップの仕方だと思います。
最近は入門モデルも種類がかなり増えてきてるので、一般的なイメージするギターの形や色は網羅されているかと思います。インテリアになるなら、見た目が一番重要です。音は気にせず、好きな見た目のギターを選ぶといいと思います。


2.予算が5万円前後の場合

<予算に適する人の特徴>
 ・ギターに関する知識が全くない人
 ・気軽に相談できる人がいない人
 ・将来的にバンドを組んだり、長く音楽を楽しみたい人
 ・絶対にギター続けられるかっていうとそこまでは自信がない人

<予算に適さない人の特徴>
 ・絶対に弾き続けるくらいモチベーションが高い人
 ・欲しいギターのモデルが珍しいモデルでそれ以外は興味ない人

①ギターの選び方/買い方

実店舗に行って、店員さんに「初めてギターを買いに来ました」って話して、気の合う店員さん(話やすそうな店員さん)を見つけて、その人のオススメをその場で、購入することです。大事ことは”気軽に相談できる人”を確保することが一番のポイントです。もし、最初に話した店員さんが苦手な感じの人なら、「なんかイメージと違ったんで、家に帰って検討します」とかてきとーなことを言って逃げてください。人間同士なんで相性はあるんで、気長に探しましょう。あと、無理に予算を釣り上げてくる人も要注意ですね。

②理由(メリット/デメリット)

ギターを続けていくにあたり、気軽に相談できる人の存在です。有名インフルエンサーがオススメする良いギターを手に入れても、音作りに悩んだり、ギターに不具合が出ても何が悪いのかわからないでしょう。そして、有名インフルエンサーがそれに応えてくれるとはわかりません。なので、実店舗で気の合う店員さんを見つけて、弦を買いに行くたびに挨拶したりすると、結構仲良くなれて、簡単に相談に乗ってくれる人が多いですよ。(忙しそうにしている時は避けてあげてくださいね。)
僕が実際に仲良くなった店員さんは、初ギターを買いに来た人にいろいろ話を聞いて、予算内でその人用の入門セット的なモノをそろえてオススメしてました。具体的に言うと、弾くジャンルはまだ良く定まっていなかったので、ギターは安いものにして、家用アンプを少し高いものにして、チューナーはその人の権限で勝手におまけしてましたw これなら、自分の方向性が決まってからソコソコ良いギターにステップアップしやすいから、その時はまたうちに来いって言ってたので、いい人やなぁ~っと思いつつも、「結局、営業かいっ!うまいな!!」と突っ込んでおきました。
まぁ、そこまでしてくれる店員はかなりのレアケースですが、普通に入門セットをオススメされて買ったとしても、いろいろ会話しておくと次に行ったときに覚えてくれている人は多いです。仲良くなるのは、それからでも十分です。そして、そういう人とのつながりは実店舗を周る労力をかけるだけの価値があります。

③補足(楽器屋店員について)

楽器屋の店員さんって怖い人のイメージってないですか?僕は実際に楽器を始めるまでは結構、そんな偏見を持っていました。でも、ギターを初めていろんな店員さんと話すと、ミュージシャン仲間として迎えてくれる人が多かったです。楽器以外の話をすると変な人が多いなぁというイメージに変わりましたw
また、楽器屋さんで嫌な思いをした話などはよくありますが、確かに20年くらい前は接客がへたくそな店員さんが一定数居てたので、実話が多いとは思います。(そんな人ほど機材に詳しかったりするので、余計に厄介ですよねw)しかし、この20年でそういった店員さんはあまり見かけなくなりました。なので、昔の話だけを聞いて、必要以上に警戒する必要はないと思います。


3.予算が10万円前後の場合

<予算に適する人の特徴>
 ・ギターに関する知識がそれなりにある
 ・気軽に相談できる人がいて、一緒に選んでくれる人がいる
 ・絶対にギター続けられる自信がある人
 ・演奏したいジャンルが明確もしくは大好きな人ギタリストがいる人

<予算に適さない人の特徴>
 ・ギターに関する知識が少ない
 ・気軽に相談できる人がいて、一緒に選んでくれる人がいない

①ギターの選び方/買い方

もし大好きなギタリストがいる人はその人が使っているギターと同じ見た目をしているギターで、予算内で買える商品を頑張って探しましょう。もし、一人には絞れないけど、演奏したいジャンルが明確な場合は、そのジャンルのギタリストたちが多く使われているモデルのギターで、予算内で買える商品を選びましょう。大事なことはもし自分ひとりで買う場合は、店舗であろうと通販であろうと新品を購入してください。中古を選択肢に入れると、予算的にかなり楽になりますが、不具合がある可能性があります。そのため、中古を選択肢に入れたい場合は、それなりに経験がある知り合いと一緒に選んでもうらうことで、明確な粗悪品をつかまされることは無くなるでしょう。また、ギター本体に予算内のどれだけ当てても問題ないのか判断する知識も必要となりますが、こちらも経験者と相談しながら買い物すれば大きな問題はないでしょう。

②理由(メリット/デメリット)

好きな人やジャンルのギターを使うのが、その曲を表現することの近道であります。そして、そんなギターを所有してることだけでもモチベーションが上がることでしょう。ただ、同じギターかどうかを判断するだけの知識は必要になってきます。例えば、シングルコイルとハムバッカーの違いなどに後から気づいてショックをうけるかもしれません。
中古に関しては、まれに粗悪品が紛れています。ギター経験者ならわかるようなあからさまな不具合も、初めて購入する人にとってはわからないことが多いでしょう。楽器屋さんとしては、それが理由で値段を下げているのだが、それに気づかずに購入してしまうと、あとから後悔することになるでしょう。しっかりお金をかけて、初めてのギターを買うので、愛着が湧くようなギターを買って欲しいと思います。
しかし、楽器を始めると音楽の趣味が変わってしまう人が多いです。そうすると、あまり尖ったギターを買ってしまって、笑い話になるパターンもあります。また、まれにですが、このくらいの価格帯でもすごい気に入って10年以上最初に買ったギターを弾き続けている人もいます。

③具体例(もしも僕が友人に相談された場合)

去年(2022年)の年末から音楽業界を盛り上げでくれたアニメ「ぼっち・ざ・ろっく」にハマった友達が「予算10万円前後でギターを始めたい」と相談された場合、僕の提案を紹介してみます。

まず、数日前にサウンドハウスで小物類を先に注文してギターを買う日までにそろえちゃって、ギターなどは徒歩圏内にある複数店舗でギター→アンプ→エフェクターの順に一緒に周って、僕と友人で試奏しながら、確認して購入していくことを提案します。ここで、「めんどくさいから全部通販でやりたい」って言われたら、多分続かないから3万以下の入門セットをオススメして、ある程度弾けるようになってからもう一度、予算を考えた方がいいよと伝えて、終了ですね。

今記事を書いている2023/01/15の情報で実際に目星をつけてみました。
まずは、サウンドハウスで小物類の購入です。ポイントとしては弦はもっと安いものでもいいんですが、最初はなるべく長持ちする弦を使って、練習に集中する方がいいと考えてElixirにしました。クリップチューナーはクロマチックと430-450Hzに対応したモデルです。安価なモデルは440Hz固定のモノが多いので要注意ですが、これなら実際に人と合わせるようなところまで成長できても使えるので安心です。(まぁ、安いんで壊れる可能性もありますが^^;)ギタースタンドやストラップはホント言うと家に余っているんで、あげても良いですが、レギュレーション違反かなっということで、ちゃんと購入しました。

サウンドハウスは2,000円以上で送料無料


次にギターこれは正直困りました。アニメの影響でお手頃なレスポール(特にカスタムっぽいやつ)が軒並み売れちゃってる感じですね。でも、いろいろ探すと新春セールだったので、良いものがありました。高級ブランドのZemaitis のレスポールカスタム風のモデルがアウトレット価格で販売してました。

これは普通に僕も欲しいな


次はアンプですね。せっかく良いギターが見つかったのでアンプも、ぼっちちゃんが使っていたTHR5が良いですね。クリーンだけではなく、単体で歪ませることもできるし、エフェクターも少しついているので、実際にフェイザーやコーラスがどんなものなのか試すことが出来るので、初心者が使うのに普通にオススメできるアンプです。

日本の住環境に合わせた小さくて優秀なアンプ


最後にエフェクターですね。これはTHR5を買うなら家ではそんなに使わないかもしれないんですが、将来的には必要にはなってくると思うので予算との兼ね合いですね。そして、ぼざろの8話のあのシーンは印象があると思うので紹介して、実際に買うかどうかは本人にゆだねる感じですね。そして、これもアニメの効果なのか、前までならまずどこにでもあった中古品がなくなっている感じですね。ぼざろ効果すごいわw

本当は中古でも十分ですが新品しかなかった


あとは、どこかの楽器屋さんで、形や硬さ違いのピックを何枚か買って(550円くらい)終了です。

BD-2を購入した場合で、合計111,890円
購入しなかった場合で、合計 99,790円 ということでした。

ぼざろ関連機材は中古になかなか出回ってないようで、少し高くついた感じイメージで予算を目一杯使いましたが、家でぼっちちゃんになりきって練習すれば続けることが出来ると思うので、あとは本人の頑張りに期待したいですね。

4.予算が20~50万前後の場合

<予算に適する人の特徴> 
 ・ギターに関する知識がそれなりにある
 ・他の楽器経験があり、同価格帯の楽器を所有している
 ・メインの楽器を続けながら、同レベルまでギターまでやりたい人

<予算に適さない人の特徴>
 ・他の楽器経験が殆どない人
 ・他の楽器経験があっても、所有している楽器が予算以下の人

①ギターの選び方/買い方

予算にそれなりに余裕があるのであれば、インスピレーションに任せて高いギターを買ってしまうのも、アリだと思います。実際に買ってから、違うなぁ~ってなれば、売ってまた探すというのを繰り返すという手段があります。これくらいの価格帯のギターだと、ちゃんと取り扱っていればそれなりの値段で買い取ってくれるので、実際の出費はその差額だけになります。また、他の楽器経験があれば、ギターは弾けなくても音の良し悪しや好みもそれなりに判断つくので、そこまで外れに当たることも少ないでしょう。

②理由(メリット/デメリット)

このくらいの価格帯になると、良い好みの楽器を見つけたら、一生使える楽器になると思います。「下手くそなのに高いギターを買うな」という人もいますが、僕はそうは思いません。むしろ、良い楽器ほど良い音も悪い音もくっきり出してくれます。なので、良い楽器を持った方が練習効率が上がるので、下手な人ほど良い楽器を持つ効果はあると思います。しかし、良く思わない人もいることは実際にあるので、気の弱い人はしっかり練習して弾けるようになるまでは、黙っていた方がいいかもしれませんね。


5.予算が100万円以上の場合

<予算に適する人の特徴>  
 ・ギターの保管方法などの知識がそれなりにある人
 ・コレクターや投資目的でギターを買いたい人

<予算に適さない人の特徴>
 ・ギターを楽器として使おうと考えている人

①ギターの選び方/買い方

60年代以前のFender や Gibson のギターは木材や塗料、そして経年劣化のことを考えるともはや再現できないと思われるので、それらに関しては状態が良ければどれでも投資対象になるかと思います。

②理由(メリット/デメリット)

今回はあくまでも、”最初に買うギター”がテーマなので、さすがに普通に楽器として使う場合はおすすめできません。ただ、20年以上も外からとはいえ楽器業界を見ているといわゆる”ビンテージギター”は値段が上がることはあっても、下がることはほとんど見られないので、コレクターや投資を目的とした人なら、最初から100万円以上のギターがいいと思います。いや、むしろ100万円では安いくらいだと思います。

③補足(コレクターや投資目的でのギター購入について)

楽器はやはり使ってなんぼだと思うので、本音を言うとコレクターや投資目的でのギター購入はやめて欲しいと思っています。最初に買うのはオススメできませんが、続けていればやはり多くのギタリストがビンテージギターを弾きたいという想いを持つのですが、どんどん値上がりしていくので、どんどん現実味がない夢になってしまうんですよね。
ただ、コレクターや投資目的の人たちにも、ちゃんと存在する意味があるとも考えています。それは素晴らしいギターを保存して、未来に向けて伝えていってくれるということです。みんなが今の時代にビンテージギターを使いまくったら状態の良いビンテージギターが存在しなくなってしまう。それは未来の子供たちに申し訳なくも思うので、大切に保存してくれることを願っています。

6.まとめ

あまり見かけない形での”初めて購入するギターの選び方”について、まとめれたと思います。全部読んでいただいた方には伝わったかと思いますが、一番無難なところは、やはり予算5万円前後か10万円前後で、あとはやる気や環境に応じて適切なギターを選んでいただければいいかなぁと思います。そして、楽器をやるうえで何よりも大事なことは続けていくことです。そのために、自分のモチベーションや周りの環境を整えることが大切だと思います。最後になりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございます。読んでいただいた方が、良いギターに巡り合えることを祈っています。

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