「データカオスマップ」Press No.001 多様な市場データの直感的把握を可能に
こんにちは、エブリセンスジャパンです。当社は、よりデータが活用されやすい社会への環境づくりの取り組みとして、当社データ取引市場の多様な市場データを直感的に把握する「データカオスマップ」を作成しました。
主に以下の方々はぜひご一読いただければと思います。
・「データ取引市場のことを聞いたことはあるけどよく知らない方」
・「データ活用をお考えの方」
このデータカオスマップの共有を通じて、各業界のデータの取り扱いの様子を知ることのみならず、欲しいデータが見つかりやすくなるようにしていきます。今後も定期的な更新とあわせて、取引市場の進展の発信をしていく予定です。
背景
新型コロナウイルスの影響でリモートワークが中心となり、さらに加速しているデジタル化の動きにおいて、データは必要不可欠なものです。社内のデータを整理することはもちろんのこと、社外のデータと組み合わせて新たな価値を生み出すことは企業の成長の鍵となりえます。
しかし、現状では企業が社外のデータを利活用している事例が多くありません。その原因の一つは「データディスカバリー」が難しいことにあります。つまり、データ利活用を進めていくためには、どの企業がどのようなデータを持っているかを明瞭にすることが重要になってきます。
データカオスマップについて
そこで、当社はデータ取引市場EverySense PROに掲載されているデータを一覧できる「データカオスマップ」を作成しました。(以下図参照。)このカオスマップのポイントとして、当社では、以下3点を挙げています。
豊富なデータ種類
産業分類は、既存のデータ分布に合わせて、日本標準産業分類から選定しています。今現在、様々な分野のデータが存在し、入手しやすい価格のデータも存在していることが分かります。中でも情報通信業、宿泊業・飲食業、金融・保険業のデータが多数存在し、様々な角度からの分析が可能となっています。
目的は市場の現状把握
このカオスマップの目的は、商品データの価格比較ではなく、現状EverySense PROのデータ取引市場では、どのようなデータがどう分布しているかを示すことです。
価格はあくまでも参考
参考価格は、標準的な価格ではなく、各データにおけるデータ提供者の希望価格です。よって、実際の取引価格は、交渉次第で変動すると想定しています。
図:データ取引市場EverySense PRO データカオスマップ
データカオスマップ No.001 解説&分析
今回のデータカオスマップ No.001では、以下の2点が特徴として挙げられます。
1つは、現状多くの参加企業が、データの網羅性やデータの粒度の程度、そしてデータ自体の供給における希少性に関わらず、60万円以内の取引を想定しているということです。実際の取引価格は、市場内での交渉や最終的なデータの情報量に依存することになりますが、参考価格に基づけば、少なくともこのような見方が可能です。
もう1つは、情報通信業にもっぱら分類される企業ほど、他業界に分類されるデータを加工・販売できる柔軟性を有するということです。現時点で、最も業界横断的にデータを提供していただいているのは、情報通信業を生業とする企業です。しかし、希少な価値あると想定されるデータの生成者・所有者ほど、データを整形し、データ市場に提供できる能力を持ち合わせていないということがありえます。そのため、データの取り扱いに長けた企業が、いかに希少なデータを持ち得る企業とつながり、潜在的なデータを掘り出し、適切に加工することで、データ市場におけるデータ流通を促すことも考えられます。
今後は、より広範なデータを一覧できる、データ利用者にとって見やすい市場を目指すとともに、長期的なデータの蓄積により、データ流通における市場データのプレゼンスを高めていくという企図のもと、定期的な取引市場状況のシェアを図っていきます。
それでは、引き続きよろしくお願いします。
会社&事業紹介
AIやIoTと同様にデータドリブンな社会の実現に必要とされる社会機能のひとつが「データ流通」といわれ現在、安全かつスムーズにデータ提供・利用を行うための技術的・制度的環境整備が民間団体によって進められています。当社は、2018年からデータ取引市場「EverySense PRO」を提供しています。
データ取引市場EverySense PROは、企業間におけるデータ取引(売買)を安全かつ効率的に行うためのデータ検索機能、商談機能、納品機能、決済機能等を提供する法人限定のデータ取引市場サービスです。自社データの販売、他社データの購入などを目的として、40社以上が参加しています。
一部データはゲストアカウントでご覧いただけますが、すべてのデータの閲覧およびデータの掲載には無料のアカウント登録が必要です。ご利用の際は下記よりお申込みください。
EverySense PRO 利用申込みフォーム:https://every-sense.com/sign_up/
ウェブサイト: https://every-sense.com