8 横断研究と縦断研究_longitudinal/cross sectional study

・横断研究
横断研究とは、様々な年齢集団を一度に調査する研究法である。縦断研究に比べて実施が用意で参加者を用意しやすいが、個人の一貫性はみられない。

・縦断研究
縦断研究とは、ある個人や対象集団について継続的に調査を行う研究法である。横断研究と比べて個人の一貫性があり、発達的変化が分かりやすいが、研究対象のデータを集めるのが困難である。

・法則定率的研究と個性記述的研究
法則定立的研究とは、人間に関わる一般法則を明らかにしようとする研究である。対して個性記述的研究は、ある個人の詳細な記述を目的とした研究である。心理学は法則定率的研究を目指すものであるが、臨床心理学分野では、一般化が困難な症例の理解と対応のために、事例研究のような個性記述的研究が行われることもある。

・量的研究と質的研究
量的データとは、数値で表されるデータであり、統計的分析が可能である。質的データとは、数値化されていないデータ(供述、観察記録など)であり、そのままでは統計分析が不可能である。また、量的データを扱う研究を量的研究、質的データを扱う研究を質的研究という。

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