ニッチでもいいから世界一になれ

日曜日の夜にALL ABOUT AFRICA主催の「アフリカトークリレー」ZOOM講演に参加した。


とにかくアフリカ界隈が熱い!


コロナで自宅待機が続く中、アフリカで活躍されている方々のお話を500円という破格で、しかも自宅で聴くことができる素晴らしい企画だ。

今回初めて参加させてもらったのだが、講師はこの方!!


タケダノリヒロさん


日本人でルワンダといえばタケダさんというほどルワンダ界隈では有名な方。「ルワンダ ○○」で日本語検索すると大抵はタケダさんのブログに辿り着く。

彼は協力隊OBだ(ルワンダ|コミュニティ開発)。現在はルワンダで起業をしていて、STUDYツアーの企画やブログの運営(以下URL)をされている。

▷ルワンダノオト

▷アフリカノオト


ブログやSNSをよく見てはいたものの、私は協力隊としてルワンダで8か月生活していながら実際のところ私はタケダさんに初めてお会いしたのは今年の1月末。しかも遠目から見て、まだ話したことすらない。

任地に引きこもりの私は、なかなかタケダさんと接点を持てないまま、結局コロナで日本に帰国するに至ってしまった。(ありがたいことにこのnoteの存在のおかげでフォローをして頂きました。noteで発信していてよかった!)


そんな訳でこの企画を知り、即申し込んだ。


(もう一度言いますが、笑)日本にいながらタケダさんをはじめとした、アフリカで起業している方々、しかもレジェンドみたいな人たちの話を聴けるなんてこんな機会なかなかない…!企画して頂いているALL ABOUT AFRICAの方には感謝、感謝です。


ということで、前置きが長くなりましたが、タケダノリヒロさんによる講演

「大企業→協力隊→起業。情報発信を活かしたキャリアに迫る」

の感想を書きたいと思う。講演は1時間半予定だったが2時間と盛り上がった。

主な話の内容はタイトルにある通り、大学から今に至るまでのキャリアをお話し頂いた。その中で特に印象に残っていることを3つ挙げたいと思う。


1. 名ばかりの社会起業家より、身のある凡人であれ

協力隊を通して「ソーシャルビジネス」「国際協力」「社会貢献」という言葉をよく耳にする。ちなみにソーシャルビジネスは「社会問題を解決すること」を目的としたビジネスのことを示す。

タケダさんは、協力隊参加前の大学から就職を通して「社会起業家」になることを目指していた。しかし、その後の協力隊での活動を通して“響きの良いの言葉に憧れていただけだった”ことに気づいたのだ。

顔の見える支援をしたい

そう思うようになったそうだ。協力隊での活動はまさに「草の根」の活動で、国連や大きな組織のように社会を大きく変える影響力は小さい。

「社会起業家」といった肩書や名声ではなく、地に足をつけて人々に寄り添った支援をしたいという想いが今のタケダさんのスタディツアーの形になっている。

私自身も東日本大震災をきっかけに数多くのボランティアや活動を行ってきた。

(タケダさんと同じ時期に仙台に住んでいたので、いつかその話も是非してみたい。)

がむしゃらにいろんな活動をしてきたけれど、正直なところ私は「ボランティア」という言葉が好きではなくって、「国際協力」とか「社会貢献」にもあまり興味がなかった。

この事は、実際に協力隊に参加してからも変わらなかった。同期や他の隊員たちの中には、海外の大学院に行って「国際協力」や「国際問題」について学びたいという人たちもいる。すごいなぁ!と思うも反面、自分には彼らみたいな熱意がそこまでないことを自覚した。

タケダさんの話を聞いて、改めてしっくりきたのだ。

プレイヤーとして「顔の見える支援」、
いや、もはや“支援”とかでなくって、
目の前にいる人々と手を取り合って一緒に協力してより良い社会を作る活動をしたいと思った。

自分が好きなことやできることが、人のために役立つことに繋がるのであれば、こんなにワクワクしないことはないだろう。

たとえ有名にならなくても、目の前にいる人々にとっての「私」が、日本人でも、外国人でもなく「私」として認識してくれればそれでいいと思った。

タケダさんのお話にあったように、私も「身のある凡人」を目指していきたい。


2. 希少価値が上がるポジションはどこか?

どこで戦うのか。

日本にいたらただの凡人の一人であるけれど、競争率が少ないポジションで自分が得意なポジションがあれば狙い目だ。

ルワンダで日本人といえばタケダさんというように、拠点をルワンダにしたことで希少価値が生まれた。

自分の強みを活かせるポジションを探すことが人生充実の鍵となる。

専門性を磨き続けるのも大事ではあるけれど、勇気を持って一歩踏み出すことが大切なのかもしれない。

勉強にしたって、スポーツにしたって、音楽にしたって、上には上がいる。

自分らしくあるためには、自分の強みを知り、どこで活かせるのかを見極める必要がある。


「Can(できること)」
「Will(やりたいこと)」
「Must(求められていること)」


ポジション選択を行う上で“日本を出る”ことで希少価値や可能性がグンっと広がると思っている。

日本にいたらみんなができることかもしれないけれど、海外に出てみれば自分しかできないことかもしれない。

ポジション探しという面ではアフリカは希望がたくさんありそうだ。


3. ニッチでもいいから世界一になれ

2番目の話と繋がってくるが、この分野では自分が一番だと思えることを見つけること。

「ルワンダについて一番情報を発信している日本人はタケダノリヒロだ。」

タケダさんのお話の中で、「2人以上に褒められたことはあなたの真実だ」という話があった。

自分を強みを理解して伸ばしていくこと、そしてチャレンジし続けることが大切である。

やりたいことを仕事にしていくには、ニッチなものでも自分にとっての強みや好きなことが明確であることがポイントになる。

まさに、私のこのnoteでの発信のことである。ルワンダではタケダさんの情報発信がNo.1である

ルワンダでたった8ヶ月住んでいた私が、ルワンダについての情報はタケダさんよりも圧倒的に少ない。

そういった意味で、ルワンダでの情報発信として私が誇れるのは「ルワンダ昆虫記」なのだ

ルワンダでの情報検索だと大抵タケダさんのブログに行き着く。しかし、かなりニッチではあるが「ルワンダ×昆虫」では私のnoteが検索欄トップに上がってくる。

ニッチでも世界一になれというのはまさにこういうことかもしれない。自分の強みをどんどん活かしていきたい。


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改めてタケダさんのお話を聴いて、ルワンダに戻りたくなった。

コロナウィルスの影響で協力隊事業自体が停滞しており、いつ戻れるかわからない状況が続いている。

ルワンダに協力隊として戻れない可能性もあるけれど、協力隊じゃなくなったとしてもやっぱりルワンダには戻りたいと改めて強く思った

いつかルワンダに戻ったら、タケダさんとビールでも交わしながらお話できる仲になれたら嬉しい。

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