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ハルカの昆虫記

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虫との関わりを中心に自然や生き物との向き合い、感じたことを記していきたいと思います。
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2019年11月の記事一覧

季節の些細な変化【Day120】

任地87日目。 日本では雪が降り始めた地域があるようだ。 少し前までは赤や黄色の紅葉の写真がSNSのタイムラインに流れていたと思えば、今度は真っ白な世界だ。 最近は写真にある、グロリオサをあちらこちらで見かけるようになった。 実家の庭で咲いていたこの赤と黄色が美しい花は、イヌサフラン科(旧名ユリ科)の仲間で、もとは熱帯アジアやアフリカ原産だということを知った。 持ち帰ったグロリオサが私のリビングを華やかにしてくれている。 ここ、ルワンダに来てから私の季節感覚は狂っ

あの丘の向こうへ【Day105】

任地72日目。 ユーカリをインテリアにするために、ユーカリ採りに出かけた。 以前東側のフィールドに出かけた際に行けなかった丘の向こうに下ってみた。(前の記事「Sense of wonder」) 上から見えた赤土の道路は、どうやらアカジェラ国立公園へと続く道路のようだ。 ユーカリとインテリアになりそうな植物を探しながら歩いて行く。 ずりずりと足を滑らせながら下って行くと、キャッサバとバナナの畑が広がっていた。 谷間を降り、上から見えていた赤土道路へと向かう。 大型

シロアリの群飛【Day104】

任地71日目。 ※虫の写真注意。 早朝5時過ぎ、朝起きたら今日はやたらとガシュクイ(シロアリ)が床を歩いていた。 玄関や裏口には無数のガシュクイの翅が落ちていた。 これはもしや…?と思い庭に出ると、やはり今日はガシュクイの群飛の日だった。 群飛を終えて翅を落としたガシュクイたちが、他のアリたちの餌食なっていた。 起床時にいつもガシュクイがおらず翅だけ残っていたのは鳥が食べたり、土に戻っているのだと思っていたが、実際はガシュクイよりも小さなアリたちによるものだったよう

マラリアの研究者【Day93】

任地60日目。 写真は最近フィールドワーク中に見つけたダニ。はじめてダニを見た。 お世話になっている協力隊OBの方から、ルワンダの生物学者の方を紹介して頂いた。 私の任地に訪問するとのことで連絡をもらったのだが、まさかの中間報告会にてすれ違いだった。 ルワンダに来る前から彼の話をちらっと聞いていたので会うのをとても楽しみにしていた。 しかし、幸いなことに次の日も滞在しているとのことだったので、お昼に会う約束を取り付けることができた。 彼は大学で獣医学を専攻しており、

生物同定への道【Day94】

任地61日目. 今週は学校にはほぼ行っていない。 先生たちは今週はずっと採点地獄に追われているのだが、学校に行ってもやることが特になかったので今日は自宅で過ごした。 気づけば今日から11月. さて,ここ数日は採集ビンとビニール袋を持ち歩いて出かけている. 何故かカメムシばかり見つけてしまう. かっこいいカメムシ,綺麗なカメムシなど,部屋には様々なカメムシが沢山いる.カメムシ好きの仲間の影響かもしれない. 日本とは違った自然環境に新鮮さを感じつつ,生物との触れ合