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今日は何の映画見よう?60作品の一言レビュー

何を思って作品を選んでますか?
映画館も休業で、自宅で映画を観る方が増えていると思います。

「今日は何の映画見よう?」

映画をほぼ毎日観ています、えり(@errnzabesu2)です。
2020年に観た約60作品を、ジャンル別にオススメ・要約と感想をまとめました。

流行りの作品、話題になっている、好きな俳優が出てる…
いつもなら手に取らない作品を見つけてみてください。



タイトル/監督名/公開年・長さ/国
★=私のオススメ。ジャンルごとに上からオススメ順 



ドラマ(人間・暗め)


★女は二度決断する/ファッティ・アキン/2017年・106分/フランス
爆破テロでトルコ人の旦那と子どもを亡くした妻がどう生きていくのか決断を重ねる心情を描く。終始悲壮感に苛まれてる主人公だけれど、同じ表情がない。瞳の奥に嘘がなく、目が離せない。
★隣の影/ハーフシュティン・グンナル・シーグルズソン/2017年・89分/アイスランド・デンマーク・ドイツ・ポーランド
隣人トラブル。人間の思い込みや決めつけ、想像力が招いてしまう出来事を描く。
小さい火種が次々と繋がり止められない。静かに燃え上がる人の恐ろしさ。


ブラック・クランズマン/スパイク・リー/2018年・128分/アメリカ
人種差別がテーマ。白人主義グループの解体に主人公の黒人警官を含めるグループが挑む。

ドッグマン/マッテオ・ガローネ/2018年・120分/イタリア・フランス
犬ー人間の主従関係と、人間ー人間の主従関係をかけた、小心者の従者目線の話。

プレシャス/リー・ダニエルズ/2009年・109分/アメリカ
虐待を受けている女の子を取り巻く社会と生活環境、そして夢見る乙女の内面。これでもかという現実なのに、なぜか暗くはならない。

タクシードライバー/マーテイン・スコセッシ/1976年・114分/アメリカ
ジョーカー/トッド・フィリップス/2019年・122分/アメリカ
2作品とも同じ、主人公が社会に擦れやつれ闇落ちしていく様を描く。タクシードライバーの方が感情移入できる。ジョーカーはリズミカルでライト。



ドラマ(人間・日常)


こどもしょくどう/日向寺太郎/2017年・92分
こども食堂ができるまでの作品。掘り下げず概要をなぞったような作品で物足りない。

日日是好日/大森立嗣/2018年・100分
原作は小説。茶道を通して自分と向き合う日常系。誰もが想像するような演出、和で突飛せず終わる。

見栄を張る/藤村朋世/2016年・93分女優を目指し上京するも諦め半分の主人公が、たった一人の家族だった姉の死で田舎に帰り再出発するまで。タイトルと内容が一致しない、羽休め雰囲気作品。

最高の人生の見つけ方/犬童一心/2019年・115分
ハリウッドのリメイク。薄っぺらい作品に成り下がってしまった。

女の機嫌の直し方/有田駿介/2019年・107分
性別で思考を判断・決めつける、安易な現代逆行作品。



ドラマ(人間・家族)


★五億円の人生/ムン・ソンホ/2019年・112分/日本
五億円の寄付で受けられた手術で助かったものの、その後も他人の善意と望みに応えるべく自分を殺して生きてきた少年が、生きる意味を見つけるまで旅をする話。ちょっと出来過ぎだと感じる展開ですが、主人公の変化に惹かれます。
(学校4/山田洋次と似てるところがあります。)
★学校/山田洋次/1993年・128分
夜間中学に通う色々な事情の生徒達の卒業間近の姿を見て、今までのエピソードや何のために勉強するのかを学べる秀逸な一本。


息子/山田洋次/1991年・121分
田舎に住む父が、母の死を区切りに上京した息子達との触れ合いから、家族の間にもある壁を越える本当の交流を描く。

はじまりへの旅/マット・ロス/2016年・119分/アメリカ
社会から離れ、山で自給自足の生活を送る家族が母の死をキッカケに現代社会と向き合うまで。尖すぎる刃は自分をも貫く。

ドゥ・ザ・ライト・シング/スパイク・リー/1989年・120分/アメリカ
低所得者が住む地域、ダウンタウンの住民たちが巻き起こす話。

男はつらいよ 私の寅さん(12)/山田洋次/1973年・107分
男はつらいよ 寅次郎恋やつれ(13)/山田洋次/1974年・104分
やくざな男の寅さんは、現代から見たらカワイイで済んでしまうのかもしれない。その素直さ純粋さ+渥美清×山田洋次が人情とは、大切なことを教えてくれる。



西部劇系ドラマ

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド/クエンティン・タランティーノ/2019年・159分/アメリカ・イギリス
小心者のスターと我が道をゆくスタントマン。タランティーノの世界観にどっぷり疲れる男の物語。

さらば愛しきアウトロー/デヴィット・ロウリー/2018年・93分/アメリカ
若い頃から華麗に銀行強盗と脱獄を繰り返す、老いても繰り返す主人公の話。

ラッキー/ジョン・キャロル・リンチ/2017年・88分/アメリカ
おい先短いけど「まだまだ若い」主人公が、一人暮らしで自活している日々の暮らしで起こったハプニングをキッカケに「死」を見つめる話。

スリー・ジャステイス孤高のアウトロー/ヴィンセント・ドノフリオ/2019年・100分/アメリカ
ビリー・ザ・キッド、保安官、少年の三者がそれぞれの目的に向かって交差するが中途半端な感じが否めない。



ドラマ(実際に起きた事件が元)


★THE WAVE/デニス・カンゼル/2008年・108分/ドイツ
「ヒトラーのような民主主義を謳った独裁なんて二度と起こらない」高校の授業の実験に歯止めが効かなくなる、実際に起きた事件。人間が自ら選択したつもりが、いつの間にか洗脳されていく人間の狂気と衝撃のラスト。


国家が破産する日/チェ・クッキ/2018年・114分/韓国
1997年に起こった通貨危機を三者の立場から偏ることなく映した社会派作品。
経済に詳しい人はより楽しめる。

ホテル・ムンバイ/アンソニー・マラス/2018年・122分/オーストラリア
インドで一流ホテル=外国人を狙ったテロ事件、ホテルの従業員が宿泊客を逃すまで。ドラマチックで海外ドラマのようなテンポで進み見やすいです。

チャーリーセズ/マンソンの女たち/メアリー・ハロン/2018年・110分/アメリカ
ワンス・ア・ポン・ア・タイム〜に出てくるヒッピー(チャーリーに洗脳された)女の子たちの話。何でも「チャーリー says〜(チャーリーだったらこう言うわ)」
俳優の殺人事件を起こしています。

彼女が目覚めるその日まで/ジェラード・パレット/2016年・89分/カナダ・アイルランド
難病に侵された女の人が、まだ見ぬものへ理解がない社会世間の風当たりを乗り越え病名をつけてもらえるまで



★はじまりの歌/ジョン・カーニー/2013年・104分/アメリカ
音楽プロデューサーと、シンガーの恋人に浮気された作詞家が本当に良い音楽を追い求める作品。ストーリーはありがちだが、★主人公2人の演技がとても良い!
特に2人のやりとり。表面ではなく、内面が大きく揺れ動いてて生まれているさまに感動。


ロケットマン/デクスター・フレッチャー/2019年・121分/イギリス
歌手エルトン・ジョンの半生。ボヘミアン・ラプソディーよりちょっとドラマチック。主演の俳優さんの歌唱力に感服です。



恋愛


★ぐるりのこと。/橋口亮輔/2008年・140分
夫婦の再生の物語。人間が深く掘り下げられている。

★Love Letter/岩井俊二/1995年・117分
携帯のない時代、文通のやりとりで過去の青春を描いている。

★ラストレター/岩井俊二/2020年・121分
初恋を忘れられない小説家の主人公が、同窓会をキッカケに初恋相手に踏ん切りをつけるまで

愛がなんだ/今泉力哉/2016年・106分
若い男女の心の移り変わりが細かく丁寧に描かれてる。男性監督が女性の心情をあそこまで切り取れるところがすごい。

今度は愛妻家/行定勲/2009年・131分
カメラマンが妻への想いに踏ん切りをつけるまで

宮本からきみへ/真理子哲也/2019年・129分
漫画原作。のび太がジャイアンに勝ってメンヘラ静ちゃんとハッピーになる熱い大人の青春。

式日/庵野秀明/2000年・128分
精神病の女の子と映画監督の触れ合い。岩井俊二監督が主人公。

世界一嫌いなあなたに/テア・シャロック/2015年・110分/アメリカ
半身不随になった人生に希望を持てない青年が、自ら死を選択するまで。

知らない、ふたり/今泉力也/2016年・106分
何の変哲もない、偶然が偶然を呼ぶ人間関係の話。



アクション


★ジョン・ウィック1・2・3/チャド・スタエルスキー
1:2014年・101分/2:2016年・122分/3:2019年・130分/アメリカ
愛する人と結婚するために裏社会から足抜けした元殺し屋:キアヌリーブス。
1:最愛の妻の最後の贈り物の犬を殺された相手に復讐
2:家を壊されて復讐
3:裏社会から追われて立ち向かう
『ガンフー』と呼ばれる銃とアクション。半ば不死身の主人公が撃って走って殴りまくる格好良いキアヌリーブスに惚れる。4がありそうな予感。



スリラー系


★ハウス・ジャック・ビルト/ラース・フォン・トリアー/2018年・152分/スウェーデン・デンマーク・ドイツ・フランス
サイコパスな殺人犯の心理を芸術の域まで引き上げる、まさに『鬼才』と呼ばれる監督。ダンサー・イン・ザ・ダークもこの監督。ぶっ飛んでるが凄い。


アンダー・ユア・ベッド/安里麻里/2019年・98分ストーカー主人公とストーキングされるDV妻をこんなストーリーにするなんて斬新…ホラー映画の監督なので、ハラハラドキドキします。

アス/ジョーダン・ピール/2019年・116分/アメリカ
クローンに人間社会が襲われる。

ピアッシング/ニコラス・ベッシュ/2018年・81分/アメリカ
村上龍「五分後の世界」が原作。アイスピックで娘を刺したい衝動に駆られる主人公が、代わりにSM嬢を刺そうと念入りに計画するが、来たのは自殺願望のSM嬢で…常人に理解できない変態作品…?



戦争


★ヒトラーの忘れもの/マーチン・ピータ・サンフリト/2015年・101分/デンマーク・ドイツ
ヒトラーは全く出てきません。第二次世界大戦後にデンマークに埋められた地雷をドイツ捕虜少年たちに除去させる、史実を元に描いた、人の無情さに涙が止まらなかった作品。たった65年前の出来事。


プライベート・ウォー/マシュー・ハイネマン/2018年・110分/アメリカ・イギリス
戦争紛争地域市民の声を届け続けた、実在した女性戦場ジャーナリストの半生。

否定と肯定/ミック・ジャクソン/2016年・110分/アメリカ
ホロコースト(ナチスによる大量虐殺)の存在の有無を裁判で争った、史実に基づいた作品。

ニュートン・ナイト 自由の旗を掲げた男/ゲイリー・ロス/2015年・140分/アメリカ
南北戦争中に、黒人と白人が平等に扱われる『ジョーンズ自由州』を作った実在の人物の話。

野火/塚本晋也/2014年・87分
第二次世界大戦末期のフィリピンで、生き残るために島をさまよう日本兵の話。塚本晋也の味である、生々しさが作品を引き立てているよう。

草原の実験/アレクサンドル・コット/2014年・96分/ロシアほぼ無声映画。カザフスタンで実際に起きた出来事が元。美しさを堪能させておいて最後のオチに何を感じるのか。



ドキュメンタリー


★マイケル・ムーアの世界侵略のススメ/マイケル・ムーア/2015年・119分/アメリカ
アメリカの社会問題を扱う作品を作る監督自ら、他国へ行き文化や魅力を持ち帰ろうとする。他国の首相とジーンズで会談できる男…!
★チェルノブイリ・ハート/メアリーアン・テレオ/2003年・60分/アメリカ
チェルノブイリ原発事故で被曝し障害を患った子どもたちを映した作品。知る、見ることにとても価値がある。


フリーソロ/エリザベス・チャイ・バサヒリイー/2018年・100分/アメリカ
命綱なしでロッククライミングに挑戦するプロクライマーを追った、命がけの作品。

北の果ての小さな村で/サミュエル・コラーデイ/2017年・94分/フランス
北極に近いグリーランドの小学校に赴任してきた主人公:デンマーク教師。地元の人の営みに触れ、生きることから人生を見つめ直す話。本人達が本人役を演じる、半ドキュメンタリードラマ。



アニメ


★銀河英雄伝説/石黒昇/1988〜2000年
田中芳樹のSF小説が原作。銀河を巡って2つの国家の争いと人間模様を描いた未来の話。人類の歴史や戦争の出来事が随所にあり、細かく実写のような人間の深みと心理。的確できれいな日本語で、特に男性はハマること間違いなし?
現在リメイクされている『銀河英雄伝説 Die  Neue These』は全く違うので、旧バージョンがオススメ。


機動戦士ガンダム THE ORIGIN/今西隆志/2015〜
ガンダムシリーズの時間軸で一番最初のお話。ギャグ部分で息抜きしつつ、耐えぬ人の争いを描いていて、悲しくなりました。

アキラ AKIRA/大友克洋/1988年・124分
人類がコントロールできない力をどう扱うのか。



2019年オススメ作品一覧はコチラ/





映画に出会って、たくさんの歴史や出来事、人の営みを知りました。
特に戦争モノって苦手だったんですが、何が起きたのか事実を軽く頭に入れてから見るとドンパチする外殻ではなく、人間の内面にフォーカスすることができます。(作品にもよります)

人を憎んだり、貶めたり、仲間外れにしたりするのってラクで、豊かな何かを過ごせるよう働きかけること自体に可能性があるのではないでしょうか。
と、映画をガッツリ見始めて2年目の心境でした。


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Grazie tanto!
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演じるだけが女優じゃない!人生経験・感性・演劇のこと。読んでホッとする記事をお届けします。ブログ→https://errnzabesu.com/ ツイッター→https://twitter.com/errnzabesu2/
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