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受け入れることは難しい

学生時代、平日も休日も一緒にいる時間が長く
同じタイミングで社会人になった友人

社会人になったばかりの頃は
1年目の自分達の不甲斐なさに
お互い嘆きあって励まし合って
解散する頃にはスカンと空が晴れた時のような
気持ちになっていた。

その一方で年次を重ねた今、
解散する頃の気持ちは
長い雨上がりに
太陽の光が雲の隙間から顔を出していることに
気がついた時のようだと感じることが多い。

きっとそれは
自分たちではどうしようもできないことで
頭を悩ませているからだ。
そして私たちは今、他者受容の面で
成長する過程にいるんだろうなと思う。

特に私たちの共通のモヤモヤは後輩だ。
お願いしたことは忘れてしまうし
誰かの催促がないと動けなくて、報告もない。
だからこそ落ち着くまではと
仕事をあまり振らないようにしているのに
なぜだか毎日夜遅くまで残業をしている。

自分たちなりに工夫をして球を投げてみても
3ストライク、バッターアウト。

どうしたらいいものかと
友人と頭を抱えていた時に
自分たちは
相手が変わることを期待してしまっていたんだと気がついた。

相手を変えることは難しい
自分が変わるほうが簡単。
頭ではわかっていたことでも無意識的に
相手を変えようとしてしまっていた。

きっとその子には何か得意な事がある。
私たちはそれに気がつく事ができていないから
中々ボールが返ってこないのかもしれない。

どうして◯◯なんだと思ってしまう時は
自分軸で相手を見てしまっている。
そうではなくて
まずは相手の考えや行動を
一旦そのまま受け入れてみる。
そしてその子が打ちやすい球種を考えて
トライアンドエラーを繰り返すことが
大切なのかもしれない。

なんだか成長してるね私たちと
ハハハと笑い合った。

環境は違えど同じ道を一緒に歩んでいる
友人がいることは心強い。
10年後は何に悩んでいるんだろうなと
少し楽しみになった。




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