あれから

恋が終わる時は、あっという間だった・・・・

付き合いだした1年目に僕は実家から一人暮らしをすることに
彼氏と同じ市内に住むことを決めた。職場に通うのも楽になるのもあるが
一番は、好きな人にすぐに会えることだった。
最初の半年は、寂しさとの戦いと何から何まで自分でやる事の大変さ
今まで母親がやってくれたことを全部自分でやらないといけない。
この時に、母親のありがたさ、両親のありがたさが実感した。

彼と僕の週末婚が続いたある日、外食帰りに彼が
同棲をしようかと提案してきたが返事はNOといった。
そもそもの時間が合わない、同じ部屋では無理でしょと思っていたからだ
時代もあると思うが、ゲイカップルが同棲で部屋を貸してくれたかはわからないが。時代的に無理だったのかな？

彼の家族も仲良くして貰えてた、この時バレてはないと思うが
明らかにバレバレな感じであったんだろうな。今日は来ないのか？
僕の誕生日を一緒にしてくれたこともあった。
ハワイにも、なぜか彼のご両親も一緒に行くという行動は別々だが
最終日は一緒にご飯を食べたりもした。

付き合いだしてから6年目が過ぎた頃だった
再び、同棲しようかと11月ぐらいに言われる
どうしても決断が出来ない、一緒に暮らすことの想像ができずに
少し考えさせてと保留に。相談してた人にいろいろ話を聞いてもらい
そんなに好きならば一緒に暮らしたほうがいいよと背中をおされて
決断したが、時すでに遅かった・・・・彼は他の奴に夢中になってた。

誰もが悪いわけじゃない、彼の気持ちが僕から離れていったのが事実だった
少しいつもと違う彼に、僕が気がついていながらちゃんと向き合わなかったからいけない。不安な時にちゃんと彼にぶつからなかったことも
そんな後悔もした

泣いて泣いて、ず〜〜〜〜〜〜〜〜っと泣いて
電話して、声聞きたくて、声聞いて泣いて、泣いて
それでも、どうにもならなくて。会いたくなって恋しくなって。
彼はしょうがないって気持ちで僕に会ってくれた時もあったが
優しさで来ることでもない、別れたのなら突き放せ！ちゃんと

別れた直後は、何度か会ったりもしたが言いたい事言わずに、言えずにいた反動なのかもしれないが憎まれ口しか言わなくなった・・・・

自分の中から彼を消し去ろうと、何度思ったことか
消化できないものはしょうがない。そう思った時から少しは楽になったのかもしれない。

連絡は、毎年誕生日祝いのメッセが未だにくる。
もう30年ぐらいか。
出会った日は僕からメッセ送ったりもしちゃう
彼の誕生日に僕からお祝いメッセを送る。

友達として彼に会うことができない以上。僕は彼に会いたくないのかもしれないのかなと思ってしまうが。
相手は過去は過去、今は今で
僕も今現在進行形が大事だ！
毎年、飲みに行こうとかは言う、相手も社交辞令的に行こうねとは言ってくれる。

来年は出会ってから30年、別れてから24年・・・・
僕が一番、甘えられる人に会ってみようか・・・