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Work|近くて価値ある生産地、茨城県が好きになった

茨城県の茨城食彩提案会開催事業の一環として企画された料理人向けの茨城生産者ツアーに参加してきました。

東京から1時間30分程度と近いながら、海と山、里、湖、沼というさまざま自然景観がある茨城は、多様な食材の宝庫です。

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そんな茨城に都内の料理人11人と一緒に行ってきました。

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合鴨|西崎ファーム(かすみがうら市)

最初は筑波山の麓で放し飼い・無投薬で鴨を育てている「西崎ファーム」さんです。

先代の西崎敏和さんから引き継いだ28歳の清水司さんは、料理人さんの好みを聞きながら一緒に育てていけるような鴨にしたいと話します。

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シラウオ、ナマズ|霞ヶ浦漁業協同組合(行方市)

琵琶湖に次いで、日本で2番目の広さの霞ヶ浦は、海深が4メートルほどと浅いのが特徴です。シラウオや川海老などが獲れるほか、ナマズやコイの養殖も盛んです。

シラウオはとって30分以内に泥をとって氷冷。泥臭さなど全くなくシャキッとした食感でした。

ナマズの刺身は初めて食べたかも。河フグと呼ばれるのも納得噛むほどに甘味が溢れてきます。川海老、鯉、ワカサギは油と相性がいいそうで、素揚げやフライにしていただきました。

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海の男(霞ヶ浦で漁業するのは、海と同じ扱いだそう)は寡黙なイメージがありますが、霞ヶ浦の漁師さんと養殖業者さんは、オチャメで陽気な方々でした(強面だけど笑)。

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しかし天気がいい。霞ヶ浦の奥に筑波山が見えました。

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涸沼のウナギ、シジミ|広浦屋(茨城町)

涸沼(ひぬま)は、海水と淡水が入り混じった汽水湖です。霞ヶ浦とは異なり、小さな沼なので、波もなく静かな時間が流れてす。

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涸沼で獲れるウナギやシジミなどの郷土料理を出してくださる料亭「広浦屋」さんへ。玄関の前には、天然のウナギがニュルニュルと。

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料理人の皆さんと一緒に昼食。

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涸沼の天然ウナギ、涸沼の大きなシジミ、キスの天ぷら。他にもたくさんの料理を出していただきました。

飯沼栗|下飯沼栗生産組合(茨城町)

「飯沼栗」は、遅手の品種を栽培しているため10月29日から出荷が始まるということ。出荷直前でしたがうかがいました。

飯沼栗は、0度で2週間以上低温貯蔵することで、普通4.5度くらいの糖度が8度(アイコなどのフルーツトマトと同じ位)まで上げてから出荷されるのが特徴です。一般的に茨城の栗といえば、笠間栗が有名ですが、味は負けないというのが飯沼栗の誇りだそうです。

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1つのイガに1つの実しか入ってないのでまん丸でかわいい🌰

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一口あわび、磯崎漁港|ひたちなか市

ロッキンオンジャパンフェスで知られるひたちなか市の磯崎漁港では、養殖している体長7㎝ほどの一口あわびを見させてもらいました。

5年くらいでこれくらいの大きさになります。肝まで全部一口で食べられるアワビは、口内でどんどん味が変化していきます。まだ若いのでやわらかいのが特徴です。

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花びらだけ、七会きのこセンター|城里町

1000mの高山で自生するはなびら茸は、ひじょうに育成が難しいため、日本で10軒程しか栽培農家さんがいません。そのうちの一つである「七会きのこセンター 」へ。

花びらたけは、7月の笠間への旅で出会って以来、個人的にスーパーで見つけたら必ず買うようになった大好きな食材です。今回、栽培の手間を知りさらにファンになりました。

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花びらたけの栽培室は、企業秘密ということで撮影はNG。代わりに、マイタケの栽培室の写真を掲載しています。

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近くて価値ある産地、茨城

日帰りの食材ツアーでしたが、ここまでバラエティーに富んだ食材が見られるのが茨城県の魅力。東京から1時間30分くらいで筑波山まで行けますから。

料理人の産地巡りといえば、遠方に行くことが多いと思いますが、実は東京の近くでもたくさんの発見がありそうです。

めったに行けない遠い産地だけではなく、近くの場所にもキチンと価値が出て欲しいなぁと思います。

ちなみに僕は、このプロジェクトのプロデューサー藤田愛さんから、食材ツアーや生産者さんの紹介を今後noteで発信していきたいということで参加させてもらっています。もっと詳しい内容は、後日そのアカウントで発信させていただくことになります。おたのしみに!

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明日は「note」です。みっきーさんのnoteを紹介させてもらいますね。

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