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note|ステイゴールドさんのnoteを読んだ

気になったり、考えさせられたnoteを紹介していく土曜日。最近読んでいるnoteは、コロナとは関係ないものをよく読んでいます。今回おもしろく拝読したのは、こちら。ステイゴールドさんの、ラジオのトークをもとにしたnoteです。

定期的に記憶を呼び戻させる設定アラーム

爆笑問題がTBSラジオで毎週火曜日深夜1時から放送している「爆笑問題カウボーイ」の2人のやりとりのなかから、なかなかメディアに見せない、「友人」としての太田光さんと田中裕二さんの関係が垣間見える「大学の運動会で泣いたサブ」の話をしています。

学生時代が20年も前のことになってしまった僕にとって、記憶の輪郭がはっきりとしているものは、本当に少なくて、どんどんと、まるで記憶操作をされてどんどんデータが消去されているのかと思うくらい、忘れていきます。

そして、普段はまったく学生時代のことなど関係なく生きているように、すっかり頭の中になくいきています。

そういうなかで、たびたび20年以上も前の記憶を思いだすことがあります。

それは、爆笑問題の二人のように友人との会話だったり、テレビの再放送だったります。いまは、再放送が多くあるので、なんとなくその時の記憶がよみがえったりしますよね。

時間もあるので部屋の片づけをしていると、昔大事にしていた手紙や郵送物を発見して、いっきに記憶がよみがえったり。この前は、perfumeのファンクラブ会報の封筒が出てきて、20年前(10年か?)の僕は、こんなのを大事にしていたのか! と驚いたものです。物質的なものでしか、アーティストとのつながりを感じられなかった時代、会報の封筒すらつながりに思っていたんだんぁ、と懐かしく思います。

いまならSNSで簡単に繋がってしまったり、動画配信も頻繁にあったり、時代が変わってしまい、それに順応すると、とたんに前のことを忘れてしまいます。便利だったり、都合のよいことも同じようにあっという間に受け入れて、それまでのことを忘れる。ほんとに人間はどうしようもない生き物です。

そんなことを考えていると、この大変な状況のこともいずれ記憶が上書きされて、生活が最適化されていくんだろうな、とも思います。実際に、現代人のなかに戦争というものを失ってしまったように、医療の発展によって死ぬことよりも生き続けていることの方が当たり前になってしまったように。いつだって、都合よく生きる術を変えていってしまいます。

そんななか、過去の記憶を引き出して、つねに思い出したり、その輪郭をなぞるような会話を進めるようなことは、もしかしたら人間にあらかじめ備わった制御装置なのかもしれません。

おいおい、普段はいいけどさ、一度何が大事なのか、考えてみろよ」。そんなふうに、記憶の管理をする脳の一部が定期設定によって呼び出しているようにすら思います。

記憶」があってこそ、未来と過去が繋がる。そんなことを、ステイゴールドさんのnoteを読んで感じました。

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