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ISE-Workation|11月15日の日記|晴れ

5:20 起床。昨夜やりかけていた仕事をやり終えて身支度。荷造りをして出かける準備をする。今日で2日間お世話になったおく文さんとはお別れ。

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6:05 集合時間から5分遅れてしまう。今日はレンタカーを借りて広範囲な食材探し。奥田守さん(右)、奥田聡さんにお見送りいただき、伊勢市から南に40キロほどにある志摩市の和具漁港へ伊勢海老の水揚げを見に行く。

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朝早いこともあって、朝食が食べられなかったかわりにおく文さんが、宿の名物の卵焼きのサンドイッチを用意してくれた。車内で食べたら、これがものすごくおいしかった。卵焼きを食べさせるためのサンドイッチで、パンもうますぎず、マスタードと大葉が最適量でバランスをとっている。

伊勢市クリエイターズ・ワーケーションのオフィシャルサンドイッチにしていいほど、たくさんのクリエイターに食べてもらいたい。

7:10 志摩市の和具漁港に到着する。和具漁港は、三重県の伊勢海老漁の中心地。三重外湾漁業協同組合の田邊喜郎さんに案内をしてもらう。

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今日は豊漁ということでしたが、全体としては2020年の量は少なめとのこと。和具漁港では、伊勢海老の資源管理のため120g以下の小さな伊勢海老が獲れても海に戻すことをしているという。

なかなか資源回復とまではいたっていないそうだが、一大産地だからこそサステイナブルな取り組みに目を向けるのは大切なことだ。

料亭や民宿などから150~400ℊくらいの注文が多く値もつきますが、僕たちが使いたいのは、もうすこし大きくて400~800gくらいのものなので、少し安く仕入れられそう。

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21、22日のイベントの前日に再び和具にきて購入することにする。

8:00 和具漁港出発。

8:40 道の駅「伊勢志摩」で休憩。「すきやきコロッケ」をおやつに。グリーンが美しいあおさのりを購入する。

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9:45 志摩の杜に立ち寄り、「伊勢志摩」で教えてもらった「あおさのソフトクリーム」を食べる。しっかりあおさで、不思議な味わい。

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併設されている産直市場「恵みの郷 志摩海道」おもしろい。サワラを使えないかということで、鳥羽市を目指す。

10:40 鳥羽市街に到着。いくつか魚屋を見たが、レストランで使えそうな魚をみつけることができず。別の方法を考えることにする。

11:00 伊勢市二見浦にある「岩戸館」に到着。焼塩の見学をさせてもらう。

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塩づくりをするのは、百木良太さん。二見ヶ浦の某海から海水をくみ上げてろ過し、薪窯で煮詰めて煮詰めて、最後に焼きいれる。にがりをなるべく抜かないようにすることで、海の栄養がきちんと残る「体によい塩」を目指しているという。そのために、満潮時の海水を使うのもこだわり。

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そもそも百木さんのご家族の体調改善のために、焼塩づくりを始めたというだけあって塩は、「生きるための塩」であるということを百木さんは大事にしているという。

20㎏の塩を作るのに、海水が1.1~1.2トンも必要。ものすごく手間がかかっていることがわかった。

11:40 少し時間ができたのでめずらしく、観光のようなことを。景勝地にある二見輿玉神社へ。ガイドブックによく出ている夫婦岩も見られた。カエルがなぜかいっぱい。

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12:00 岩戸館の百木さんから聞いた二見の御塩殿神社に立ち寄る。

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伊勢神宮が神事で使う塩は、この神社の年に一度の神事で作られる焼塩だそう。詳しくは伊勢神宮のサイトで。

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伊勢神宮ができる前から二見で塩作りがされていたそうで歴史は古いとのこと。ポップアップレストランではこの塩を中心に使っていく予定。

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御塩殿神社の気が気に入ったという大野さん。

12:30 昼食。次の目的地、伊勢春慶のアトリエに近い「玉川」へ。肉うどんを食べる。やわらかい典型的な伊勢うどんではなく、どちらかといえば関東的なややコシがある麺。人がひきりなしに出入りして、忙しそうな店。そばを食べるひとも多かった。

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13:30 伊勢市河崎町の「伊勢春慶」のアトリエへ。ご自身が塗師でもある神戸和幸さんに案内をしてもらう。「伊勢春慶」は、昭和30年頃まで、伊勢の産業の一つであった漆工芸品。伊勢神宮が20年に一度遷宮を行う際に、取り壊した方の木材を神宮から譲り受けて加工して漆器にしたのが始まり。

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現在は、神宮から木材を仕入れることはないが、伊勢神宮の建物に使われているヒノキを用材にしている。

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15:00 明治神宮内宮に移動。内宮のおはらい町で伊勢うどんのお店をもつ奥野家さんが展開するブランド「ichishina」さんを見学に。三重の作家や奥野家さんのオリジナル萬古焼プロダクトを販売する。

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おみやげから自宅用へ、旅の自慢から内省へ」とでもいおうか、人々の気持ちをうまい受け皿として支持をされるようになる(もうすでに)ブランドになると感じた。

代表の奥野祐司さんに活動の趣旨をご理解いただき、イベントのお皿の提供をしていただくことになった。ありがたいです。

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今朝が早くて内宮に参拝できなかったので、立ち寄る。土曜ということもあって人が多い。

17:00 伊勢市駅に戻り、イベント会場としてもう1つの候補だった「金近ギャラリー」さんへ。

17:30 本日から最終日までお世話になるパールピアホテルにチェックイン。レンタカー会社も近いので、チェックインしたのに、車を返しにいく。

19:00 ホテルから歩いて15分ほどのところ(なんと初日にいったコマドリ食堂のお隣!)にある焼き鳥・唐揚げの店「にかわ」へ。

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友人のシェフである谷口健太郎さんから教えてもらったお店で、兵庫の無菌鶏「高坂鶏」を扱う。先代のあとを4年前に引き継いだ上村航士朗さんが今は店を取り仕切る。

高坂鶏の刺身盛り合わせに続いて、焼き鳥(野菜ふくむ)が21本続いたあとに、最後にほんとうにひと口の鶏出汁のラーメンで〆る。

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高坂鶏刺身

砂肝

椎茸
ハラミ
ネギ身(ムネにモモ巻く)
キモ
ヤマイモ
シンゾウ
手羽先
モモ
砂肝のエンガワ
セセリの皮付き
ズッキーニ
セセリ
尾っぽ(ぼんじり)
つくね
ソリレス
ハツモト
スネ
背肝
鶏ラーメン

21本連続で、しかも創作的な焼き鳥は一本もなく、ひたすら鶏の部位を火入れを変えながら焼いて出すという、ごまかしがきかないストロングスタイル。素材のよさ、火入れの正確さ、塩味の配慮という3つの出し入れだけで食べきらせる上村さんの表現力にただただ脱帽。

伊勢の食材だけを使って」という地産地消型ではない。そのため、にかわがいっしゅん、中目黒の焼き鳥のように、伊勢の引力から解き放たれたかのような、グローバルな料理が貫かれていた。

東京にあっても焼き鳥の名店といわれるに違いない。

21:30 帰宿。持ってきたPCのWi-Fiが、おく文さんのときからずっと繋がらない。場所が変わっても繋がらないのだから、こちら側に問題があることが確定。

ルーターの電波はキャッチしているようだが、そこから外にでられない。2時間近くいろいろ試したが、解決方法できずけっきょくタブレットをデザインリングして仕事をしている。

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伊勢市が主催する「クリエイターズ・ワーケーション」に選ばれ、11月13日から23日まで伊勢市に滞在していますす。

侍キュイジニエ」というユニットを料理人の大野尚斗さんと組み、滞在中に伊勢の生産地をまわって食文化を学んだ後、11/21(土)と11/22(日)の夜に、伊勢市内の「ロカンダ・ボーノ」というスペースで、両日18時からポップアップレストランを開きます。料理代は15000円(税、飲料代別)になります。

ご希望の方は、このnoteにどうぞコメントをお願いいたします。

滞在中は、毎日伊勢でのワーケーション日記を更新していきます。

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