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note|THE LATTE TOKYO 店主さんのnoteを読んだ

毎週土曜は、一週間に読んだnoteのなかから気になったり、心に残ったものを紹介しています。今日は、THE LATTE TOKYO 店主さんの「簡単な言葉を使う理由」というnoteです。

これは僕が独立する前に思っていた事なんですが、

コーヒーが高尚な物になっている気がしていました。

2020年に我が家で始めた楽しみのひとつがコーヒーでした。奥渋のフグレンさんの豆を買って、気に入ったものを飲み続けています。

とくに別のお店の豆を買ったり、ほかにももっといいものを探すことはあまりせず、2、3種類を買って、そのなかで自分たちの気分にあわせて、ある意味ではその豆に気分を寄せていきながら、甘いお菓子とともにおやつタイムを楽しむことが、ほんの少しの幸せだったりします。

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1億総批評家時代とでもいいますか、専門性が高くなってくると「にわかは黙ってろ」的な空気がプンプンするため、新しい世界に入ることが面倒になってくる気持ち、なんとなく感じています。

僕も興味があること、いっぱいあるんですよ。ワインや鮨、カレーももっと知りたいと思うのですが、専門性が高くなってくるとちょっと躊躇してしまう。昨年末にカメラのレンズを買って、カメラの世界に足を踏み入れましたが、写真もちょっと専門性が高く感じてしまって、二の足を踏んでいたところ。仕事の内容に迫られたこともあって飛び込んでみました。

まぁ、もう一つ、専門性が高くなってくるとその分値段も高くなるので、経済的な面で飛び込みづらいということもあるので、業界がくるものを拒んでいるというわけでもなく、さまざまな要因がからまって「障壁」ができているのだと思います。

崇高に「だけ」なっていくことへの違和感

そういったなかで、THE LATTE TOKYO 店主さんがいうように、「コーヒーギーク、マニア、インフルエンサー、同業者、業界人」のような人だけでなく誰にでも喜んでもらえる、「『自分が好きな物を提供して、喜んでくれる人がいる』」ことがうれしいというのは、なんだかわかるなぁ。

僕も先日noteで書いた、入門編でありたいってことに繋がるなと思ったり。

このnoteにさらっとだけ書いてないのですが、入門編を強く意識したのって前職の「料理王国」での経験が強かったんですよね。

それっていわゆるTHE LATTE TOKYO 店主さんがいう「『自分が好きな物を提供して、喜んでくれる人がいる』」(雑誌では、「自分が好きな物」が「自分たちが大切にする価値観」になりますが)ということではなく、どこか「ギーク、マニア、インフルエンサー、同業者、業界人」に向けた言葉を使う同人誌みたいになってしまったように感じていたんです。本当に読んで欲しい、これから飲食店の未来を作っていく人たちに向けて編集ができているのだろうかという、自分への問い。

もちろん料理王国自体の編集方針がありますので、そこを貫くことは大事だと思うので、僕自身の考え方との乖離がちょっとずつ生まれていったということ。

そんな経験もあったので、どこか料理が崇高に「だけ」なっていくことはあまり興味がなくなっていました。もっとたくさんの人に料理の良さを伝えたり、心が満たされたり、解きほぐされたりする感覚を伝えたい。そんな考えをもっていたので、「簡単な言葉を使う理由」はストンと腑に落ちたのかもしれません。

ちょっとした自分へのご褒美に、

少しでも今日を良い日にする為に、

何かのきっかけにする為に、

こんな誰にでもある日常に寄り添う事が出来ればと思っています。

だから当店は難しい言葉を使う事はありません。

難しい言葉を使わない。僕ももっと意識していきたいな、と思いました。

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明日は「Food」のテーマ。僕にとってレストランは、同調圧力から逃れ、唯一心が解放される場所なんですというようなことを書きたいなと思っています。ただ、書ききれるかまだ微妙なので、もしかしたら内容が変わるかもです(よくあること笑)。

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