Art|アメリカの美術館は余剰コレクションの売却を始めているそうです
美術手帳のオンラインで、アメリカの美術館が所蔵作品の売却を始めているという記事を読みました。
アメリカは、ワクチン接種が進んでいるとはいえ、美術館の収益が減っていることは事実だろう。記事内でも、メトロポリタン美術館は、コロナ禍の影響で1億5000万ドルの資金不足に直面しており、作品の売却を検討しているそう。
普段からあまり展示していない作品の売却、あるいみ在庫整理のような部分もあるとは思うので、作品をもちすぎた美術館にとってはいいきっかけなのかもしれません。
一方で、美術館の最大のミッションは作品の保護・管理であるので、作品の主要不要限らず、民間に流れることは、その使命の放棄という側面もでてしまい、議論が出てきそうです。
日本がミュージアム文化が根付いていないので、コレクションを売却するとなると、なかなかうまくいかない可能性があると思うのですが、とはいえ、ゴールデンウィークの特別展・企画展のかきいれどき時期の緊急事態宣言で、大打撃をこうむっているはずです。
展示品の売却というのもありますし、特別展・企画展に頼らず、自前コレクションを磨こうとする動きがあれば、海外のオークションに目を向ける日本の美術館や博物館も出てくるかもしれませんね。
どちらにせよ、美術館のフォーマットの見直しが、コロナによってなされているというのは大きな流れになるのではないでしょうか。
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