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note|デンソー / 先行デザインチームさんのnoteを読んだ

デンソー / 先行デザインチームのnoteは、デンソーデザイン部の自主研究活動として、毎週異なる人が異なるテーマで投稿されています。

・アセアンの人達の働き方
・未来の共食
・街と自発性
・xRと移動
・心地よい手間

デンソーは、自動車の部品を作る会社なのにまぜ「」なんだろう? と思うのですが、「人は共に食事をすることで幸せになる、テクノロジーはそれを助けてくれる」という仮説をもって、デンソーのテクノロジーが、食にどうやって接近して、どう支えることができるかということを書かれています。

食とテクノロジー、フードテックの分野は、飲食店を支える存在になると僕も思っているので、とても興味深いnoteで毎回読ませてもらっています。

23年ぶりに道端でばったり会ったような

じつは、何を隠そう(隠していませんが)、著者の佐藤昌平さん、僕の学生時代の同級生なのです。

昌さん(とずっと呼んでるので)とは、国立木更津工業高等専門学校の機械工学科の同級生で、学園祭でいっしょに「FM Kohosen」(トップの画像、時代を感じる。。。)というFM局を開局して遊んだりしていた仲でした。

その後、僕は音楽の道へ(?)、昌さんは美大に進学して別れ別れになりますが、それでも、結婚式に呼んでもらったり、四国に移住するときには送別会をしたりと、なんとなく繋がっている存在でした。

そんな昌さんから、messengerに連絡があって「noteを書いたから読んでみてほしい」というので、読んでみたら、なんとおもしろいことを考えているのかと、ワクワクしました。

高専を卒業して23年、そういう意味では、高専生らしくない進路を選んだ者同士がいろいろな経験を経て、同じ「」の分野に未来の可能性を感じているというのは、なんだか不思議な気がします。

昌さんが書いているデンソー / 先行デザインチームの「未来の共食」のマガジンは、同級生というひいき目などなしに、「食をどうテクノロジーでデザインしていくか」という実証実験をリアルタイムで見ていけるマガジンになると思うので、ぜひ多くの人に読んでもらいたいです。

ガストロノミーの文脈での「共食」の可能性

世界的なレベルで新型コロナウイルスの猛威が収まらないなか、ガストロノミー(美食)によって人生を変えられた人たちの一番の関心(僕を含めて)は、世界のレストランにいつになったら行けるのか、ということではないかと思っています。

おそらく多くの人にとって「別に日本の食材を日本で食べればいいじゃないか」と思うでしょうが、人類はエネルギー消費をするために生まれたわけではなく、文明・文化を作り上げることで進化してきたとすれば、食もまたエネルギー消費ではない、より高次な文化としてイノベーションを起こし続けていかなければいけません。

食糧問題が目の前に迫るなかで、「おいしさ」の価値を変えながら人類と食のつながりを絶えず更新していくためには、やはりコロナ以前にあったようなグローバルな視点をもった食からのメッセージが必要になってきます。

たとえば、地産地消やキロメトロゼロといった取り組みは、世界の食が身近になったことでカウンターカルチャー的に生まれたもの。やはり、そういった食における「革新」や「継承」「再発見」といったものは、ガストロノミーという食文化ものの頂点にあるものによって生み出されると思うのです。

水は、高いところから流れ降りるように、文化もまた高いところから流れ降りる。僕は、この意見に賛成です。

そういった意味で「共食」というものが、既存のコミュニケーションの再構築の手段だけではなく、新しい価値を生むための「共食」も必要なのではないかと思っています。

たとえばですが、世界の三ツ星レストランの料理が世界中に届けれられて、それを世界各国が誇る最高の場所(日本だったら富士山の裾野とか、冬のニセコとか)にダイニングを作って、世界同時に食べることができたら、どんな発見がうまれるのか。世界中の人と「共食」できたらどんなことになるのか、考えただけでワクワクします。

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明日のテーマは「Rock」。

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