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note|こじこじさんのnoteを読んだ

週末を中心に更新している個人のマガジン「note」では、1週間で読んだnoteのなかから心に残ったものを紹介しています。今回は、こじこじさんの「海外で料理教室に行く4つのメリット」です。

※先週が「ベルベルさん」で、今週は「こじこじさん」で、繰り返すお名前が続いたのは偶然です。

「料理教室」が旅の目的の一つになっていく

こじこじさんは、 現在フィジー大使公邸料理人だそうです(プロフィールより)。フィジーは、南太平洋オセアニアの島国で、人口は90万人ほど。世田谷区の人口と同じくらいです。

今回のnoteには、ファジー在住であることは、あまり関係ない内容でしたが、すごく遠い島国にも日本人の料理人がいるというのは興味深いです。

さて、「海外で料理教室に行く4つのメリット」という内容なのですが、これがとても大賛成で、もし次に海外にいくことになったら、ぜひ地元の家庭料理だったり、大衆食堂の料理を学んでみたいと思っていたのでドンピシャの内容でした。

こじこじさんが考える4つのメリットはこれ。

1.そこの土地の勉強になる
2.語学学習者には語学の勉強になる
3.日本に帰国後お料理が作れるようになる
4.将来的に仕事の役に立つ

僕が考えていた目的は1と3でしたが、確かに2のように語学の勉強になりますよね。世界各国の台所をみるだけでも楽しい。

僕は英語がまるっきり話せないのですが、料理を見ていれば、まぁ何をしているかはわかりそうなので、言葉も想像で補填してある程度のコミュニケーションができそうです。

それに4の将来の仕事に役立つというのも納得。食を地域の財産として、どうやって地域振興に役立てていくかというのを、料理教室はまさに実践しているので、すごく参考になると思います。

海外の料理教室、行ってみたいですね。

ナポリでトマトパスタを教えてもらった思い出

前職の料理雑誌時代には、海外取材に行ったイタリア・ナポリのレストランでトマトパスタの作り方を見てきたのですが、こじこじさんのnoteを読んで、あればすごくいい経験だったなぁと、思い出しました。

4つ星ホテルの厨房を見れるなんてのは、それこそとてもいい経験で「海外のホテルレストランの厨房って、こんなに広いのか」と感動したものです。

そのときにシェフが作ってくれたトマトパスタの作り方は、今も「イタリア仕込み」と言って、自分のレパートリーにしちゃってます。

1.ミニトマトを半分に輪切りにして、トマトをつまむようにして中の種をはきださせる(種は消化しないし、うま味もない、水分を減らしたい)。

2.オリーブオイルでニンニク熱し、香りを移す。種をとったトマトを入れて、加熱する。

3.パスタを茹でる。塩味は岩塩を使う(なぜ岩塩なのかは、当たり前すぎて考えたことがないといっていた)。

4.トマトの水分がある程度抜けたら、ひたひたになるくらいパスタの煮汁をフライパンに入れる。

5.パスタのゆであがりよりも相当早くあげ(なかの芯が0.7㎜くらいのこっているくらい)、トマトの煮汁がひたひたになったフライパンに入れる。

6.強火でパスタをグツグツと煮込んで、パスタにトマトのうま味をすわせる。好みのソースの粘性になったら火を止めて、味見をして盛り付ける。飾りでバジルをちぎってちらす。

このパスタソースを絡めるのではなく、パスタの煮汁でゆでてうま味を吸わせるというパスタの作り方は、その取材以前も、以後も見たことがありませんでした(オイルパスタでブロードを煮詰めていくパスタは見かけたことあり)。

これが、パスタがすごくうまくなるんですよ。ポイントは、パスタを早めに茹であげることで、かなり硬い状態でフライパンに投入します。フライパンのなかで、2、3分茹でる感じです。

こういうことが学べるのって、やっぱり現地の料理教室なんじゃないかと思うんです。なにより、作り方やキッチンを見ることは、そこにある人々の営みの集積をみているような気がして、より深く食を理解できると思います。

そうなるとやはり、その土地で学んでみたいのは、その土地らしい伝統料理、郷土料理になりますよね。

これって、海外だからというわけでなく、日本国内でも同じことを言えそう。コロナで移動が制限されていますが、落ち着いたころには、日本の発見、地域の再発見ってテーマになりそうなので、料理教室があわさった旅、Cooking Tourismみたいな価値もでてくるんじゃないかなと妄想しております。

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明日はClubuhouse、1週間のまとめです。


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