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Work|シェフと茨城、美しいと感じる瞬間から創作は始まる

隔週で更新しているnoteマガジン「シェフと茨城」の最新ポストでは、スペイン、バスクのエチェバリの前田哲郎さんが、笠間の陶芸家、keicondoさんのアトリエを訪問した様子をレポートしています。

バカンスを利用して一時帰国中の哲郎さんの目的は、日本料理を食べなおすこで、各地の名店を食べ歩いていました。びっちりと埋まった日本滞在スケジュールのなかで、唯一、産地を訪れる時間をになったのがkeicondoさんのアトリエ訪問でした。

「器を買いに来たわけではない」という哲郎さんは、アトリエで長い時間をかけて自分が何に心を動かされるか「美しいと感じる瞬間」とは何かを伝えていらっしゃったのが印象的でした。

そう、あくまで「自分自身のこと」を話すことしかしないんですよね。相手をどうこうではなく、自分自身を伝えることなのだなと。

相手との関係を作る際に、相手を自分に近づけようとしてしまうことってあると思うんですが(僕もそう)、そういうことは一切せずに、自分自身の有様をきちんと丁寧にはなしていく。

「売って欲しい」「何セット作って欲しい」ではない、モノを創作する人同士の邂逅の瞬間。哲郎さんの言葉をできるだけ編集せずに、そのまま残したいなと思ってまとめてみてました。

ちょっと長いですが、ぜひご覧になってみてください。

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文中にある哲郎さんが読んだkeiさんの記事というのが、下で僕が書いていた記事なんです。

哲郎さんとは3年前の夏に、哲郎さんの故郷の金沢の山のなかで開いた「哲ちゅばり」のイベントを取材したのと、clubuhouseで今年の2月に偶然お話したくらいで、すごく交流があるというわけではありませんでした。

そんななかで、おそらく記事を読んですぐだと思うのですが「興奮していて、これは運命だと思うのですが」と、連絡をくださったことから、今回のアトリエ訪問が始まっています。

自分が書いたものが、遠くバスクで仕事をしている日本人シェフに届いて、しかもその人に会いに日本に帰ってくる(今回は別の用事もありましたが)ということまでさせた内容にできたのは素直にうれしかったです。

哲郎さん、次回の帰国の際にはアトリエキッチンをお願いしますね!

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