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Food|ラム肉に惹かれる

僕は、ラム(仔羊)肉が好きだ。脂の匂いが苦手という人がいますが、僕にとっては牛の脂や豚の脂、鶏の脂だって同じように匂うだろうと思う。

むしろ僕はあのラム肉の香りにスパイスを合わせていく料理が好きで、クセがたまらなく個性に感じる。

身質もさしが入ってなくてあっさりしていてパクパク食べられる。

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日本では牛豚鶏が圧倒的にメジャーで、ラム肉は周回遅れの第四の肉。セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートにずいぶん離されたデイリーマートくらいのマイナー感が、むしろ反骨精神を宿したアウトローな雰囲気を漂わせている。

ロックが好きな僕にとっては、反体制な存在として愛さずにはいられない。

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ラム肉は、宗教上の禁止がない、世界中の人が食べられる肉というのもいい。

旧約聖書の「創世記」で人類は共通の言葉を奪われたが(バベルの塔)、羊は奪われなかったということだろう。

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だからこそ世界中の食べ方があって、食べるたびに世界の広さを実感させられる。

メソポタミア文明の時期に家畜化されたという言ラム肉は長く人間に寄り添いながら、羊毛を提供すると同時に食べ物でもあった。

それはまさに文化、文明を記録するメディアでもあるということだ。

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ラム肉を食べるなら、やっぱり一番はラムチョップだ。骨つきのロース肉である。

分厚い脂の部分と柔らかいロースの芯、骨の周りの筋もうまい。スパイスでマリネしてガッツリ焼いて食べてもいいし、フレンチラックといって塊で焼いて切り分けてもいい。

あの可愛らしいビジュアルもいい。

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ラム肉は仔羊の肉で、大人になるとマトンと言われる。ブリのような“出世肉”でもある。

ちなみにラムとマトンの違いをもう少し詳しく説明すると、生後1年未満をラム、生後2年以上をマトンと区別する。さらに、生後1年以上2年未満は、「ホゲット」と区別して呼ぶ地域がある(オーストリアやニュージーランドなど)。

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他にもたくさんラム肉の魅力があるので、また書いてみたい。

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