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note|すずきたけしさんのnoteを読んだ

週末を中心に更新している個人のマガジン「note」では、1週間で読んだnoteのなかから心に残ったものを紹介しています。今回は、すずきたけしさんの「灯台INDEX」です。

日本全国の灯台を訪れてはnoteにまとめていらっしゃるすずきたけしさんのnoteをインデックスにしてまとめた投稿です。

旅先で高所に登りたくなる症候群

高い所が好きな僕は、旅行に行くとお城の天守閣や高台にある寺などがあれば登りに行っています。先日も、館山に行った際には、館山城がある城山に登ってきました。

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城山から見える街は、俯瞰して地図を見ているように感じるので、歩いているだけではなわからないひと続きの街、全体像が見えて、より訪れた場所を理解できるので、街歩いていても「山から見たあのあたりかな」というように、尺度の違う2つの画面で散策してるように思えるのも、高いところに登って街をみる醍醐味といえます。


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5月末に行った京都でも、伏見稲荷の背後にある稲荷山に登って、京都の南側から大阪にかけてを見てきました。

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こちらは金沢の卯辰山山麓にある宝泉寺。金沢市内が一望できます。

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こちらは国宝の松本城の天守閣から。松本城は、街のど真ん中に建っているので、360度遠くまで眺めることできます。今でこそ、何百メートル級の高層ビルや飛行機からの映像を見ることが当たり前になったので驚きはないですが、そういったものがない当時の人から見ると、この眺望はさながら鳥のよう、今でいうなら宇宙飛行士にでもなった気分だったことでしょう。

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こちらも鹿児島城があった城山からの眺望。桜島がよく見えます。

そんな感じで、街に行ったら高いところに登るというのは、街を観察するのに適した有効な方法だと思うのです。

灯台に登り見えない世界を想像する

そんな中、館山に行った帰りに、房総半島の最南端にある「野島埼灯台」に行ってきました。江戸時代後期に建てられた西洋式灯台の中では、横須賀市の観音埼灯台に次いで2番目に古いものとして知られています。

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しかも「野島埼灯台」は、全国にある16基の参観灯台のうちの1基で、高い所が好きな僕にはたまならない灯台。もちろん300円を払って灯台の中を登って行きます。

ちなみに、この参観灯台の管理は、公益社団法人燈光会が海上保安庁から委託を受けて行っているもので、参観には大人ひとり300円を基準にして寄付金という名目で払うことになっています。

螺旋状になった塔の中の階段は77段。ぐるぐると周りながら灯のある部分を目指します。

到着すると目の前は太平洋。見渡す限り海です。

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灯台に登るのは、子どもの頃に登ったことがあったかもしれないですが、大人になってからはおそらく初めてだと思うんですが、街を一望する高所とは全く違った感動があります。

とにかく人の営みや暮らしが全く見えない、自然の姿しかそこにはありません。

街を高所から見ているときは、そこに住む人々の暮らしを思い描くのですが、灯台に登ると、それができない。だけど、それが却って自然の中で人間は生きていること、自然は人間を全く相手にしていないことを実感させられます。

それと同時に目の前の海の向こうにはどこかに人の営みがあって、目には見えないのですが、人がいることも感じる、もしくは想像できるんです。

見えないからこそ、尊く感じる世界の向こう。インターネットによっていつでも地球の裏側にまでアクセスできる時代で、世界が隣にあるように感じることも素晴らしいことですが、こうやって灯台に登って見えない世界に想いをはせるというのもまたいいものではないかなと、塔高29mの野島埼灯台に登って考えたりしました。

すずきたけしさんの「灯台INDEX」を利用しながら、全国の灯台が照らす世界を想像していくのも楽しそうです。

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明日は、Clubuhouseの振り返りです。

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