彼女のスマホを覗いただけなのに

はじめまして、寝取られ語り太郎です。
チョコロ先生の傑作「彼女のスマホを覗いただけなのに」が完結し、あまりの素晴らしさに感動してnoteアカウントまで作ってしまったので思いの丈をぶつけたいと思います。

とは?

チョコロ先生によるR18漫画シリーズです。
3部構成になっており、具体的なあらすじは本編を引用させていただきます。

ほんの出来心で
彼女のスマホを覗いてしまった主人公。

清純な彼女の事、隠し事なんて無いはず。
何もない事を確認するだけ。

……その筈だった。

しかし、そのスマホの中には、
知りたくなかった彼女の『裏の姿』が
たっぷりと詰まっていた……

彼女のスマホを覗いただけなのに

本記事では読了前提で各所に散りばめられたポイントを綴っていこうと思いますので、閲覧前にしっかり読んで抜いておくことを推奨します。

1部 - NTR漫画としての新体験

NTRが性癖として一般化していると共にマンネリ化しつつあったNTR界隈に彗星の如く現れた超新星、「彼女のスマホを覗いただけなのに」。
その最たるポイントはスマホ画面に最適化された読書体験にあります。

NTR漫画としての新体験 - 1
NTR漫画としての新体験 - 2

主人公の大介くんが由菜ちゃんのスマホを覗いていき『裏の顔』を見るのが本筋のストーリーなのですが、上記画像で分かる通り大介くんのスマホを見るというアクションによって、読者のスマホ画面が大介くんとシンクロし、読者の大介くんへの感情移入が大変スムーズになっています。

また、この後大介くんは由菜ちゃんとユウヤさんのメッセージを覗いていくことになるのですが、それも全て大介くんのスマホ画面上で行われるため、読者=大介くんの構図を作り出すことに成功しています。

「感情移入」というのはNTRにおいて重要な要素となっているのは言うまでもないですが、とはいえやはりPCでの閲覧に最適化されているものが多い印象でした。
スマホでの閲覧という需要に対してここまで振り切ったアイデアは天才的というほかありません。

2部 - 止まらない「感情移入」、その果て

1部があまりに完成していたため、2部の制作は商業目的なのかと訝しんだことを謝ります。
1部の衝撃をさらに塗り替える作品が、そこにはありました。

前作で別れを選ばなかった由菜ちゃんに大介くんが安堵する所から、物語は始まります。

止まらない「感情移入」、その果て - 1

2部でも変わらず大介くんがスマホを見るアクションをする瞬間、読者のスマホと連動するようになっています。
やはりこれによる「感情移入」は圧倒的で、大介くんの不安をここまでリアルに感じる体験が今までエロ漫画にあったでしょうか?

そしてやはり語るべきはラスト。
ここまで「感情移入」しきった読者は、もはや読者=大介くん。その状況で綴られる動画の中の由菜の言葉。
NTR漫画の憂鬱感だけでなく、ラストページの大介くんの焦燥感までシンクロした読者は少なくないのではないでしょうか。

一般誌の作品ですら、ここまで創作のキャラクターに感情移入できることはまずありません。
そんな体験をNTR漫画でできたことに感動ですが、そこまで計算して作られた「漫画の上手さ」があると感じています。

3部 - 希望ある現実への回帰

3部は冒頭から、2部までにあったリアリティを打ち消すような始まり方をします。

希望ある現実への回帰 - 1

2部で読者=大介くんとなっていた読者は、ここで少し困惑します。
「ああ、またこういう話か。結局寝取られ性癖持ちの彼氏になるパターンね」と。
そうです、ここからの展開は2部までの「感情移入」とは打って変わって、「浮気公認した彼氏とビデオ通話しながらヤリチン二人に犯される様を見せつけられる」という一般的なNTR漫画のような展開を繰り広げます。

ここで読者は初めて純粋に、感情移入したNTR漫画(ダメージ有り)ではなくファンタジーとしての漫画(ダメージ無し)で抜くことができるわけですね。

そして最後の由菜の『答え』
これを初めて読んだとき、衝撃で抜くのを忘れてしまいました。
これによって、大介くんが救われたのはもちろん、読者(2部まで大介くんであった者達)も救っているわけです。
しかも、ここで大事なのが決してご都合主義的な展開ではない点です。
1部2部を踏まえて「由菜ちゃんであればそういう選択をする」という納得感。
本来であればNTR鬱への助長となる日常パートですら、ラストの選択の伏線であったと考えると本当に「漫画が上手い」です。

性癖へのリスペクト

「漫画が上手い」
それとは別にエロ漫画においては「抜けるか」が大事なポイントになりますね。

本作がモンスターたる所は由菜ちゃんが可愛いのはもちろん、随所に見えるチョコロ先生の性癖にあると感じています。

最高です。僕も大好きです。毛への愛情が素晴らしすぎてそれだけでも抜けてしまいます。由菜ちゃんの開いた際の毛の描写はもちろん、下着から見えてる毛、ちらっと見える毛、数本の毛。全てに愛を感じました。『わかっている』という言葉がこれほど適切なエロ漫画が今まであったでしょうか?大変素晴らしいです。本当にありがとうございました。

さいごに

ここまで駄文を重ねてしまいましたが、素晴らしい体験ができたことに変わりはありません。人生に刻まれたNTR漫画となりました。
まだ読んでない方はぜひ購入しましょう。

チョコロ先生、あなたの描く全てが大好きです!
次回作を心待ちにしております!!!

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